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注目選手振り返りと展望 〜ルーク・ドナルド〜

2011/12/24 11:35
注目選手振り返りと展望 〜ルーク・ドナルド〜

 

 つい1、2年ほど前、ルーク・ドナルド(英)が世界ランク1位に輝くと誰が予想しただろうか?

 パワーゴルフ全盛の時代に飛ばない代表選手のドナルドが、2011年シーズンは欧米で通算5勝を挙げ、史上初の両ツアー同時賞金王に輝いた。

 なんといってもドナルドの武器はその類いまれなるパッティングセンス。昔からドライバー・イズ・ショー、パット・イズ・マネーといわれるが、まさにその格言を地でいくのがドナルドなのだ。

 本人は「プロデビューした頃はパッティングの技術面に問題を抱えていた。でも今は技術的な欠点を排除したのでグリーン上で自信を持って戦えるようになった。パットが入れば自信は雪だるま式に膨らんで行くもの」と好調の原因を語っている。

 ドナルドによると「パッティングは小さなストロークだから構えがすべて。アドレスさえ上手く行けばパッティングは8割成功すると思って良い」のだとか。

 構えがすべてというアドレスのポイントはボールの位置を目線の真下に置くこと。そして腕の力を抜き肩の真下でグリップを握ること。ボールと自分の位置関係がピタッと決まったとき、ヘッドは理想の軌道を描くという。

 米ツアーの勝負どころでパットを成功させる確率3年連続でNo.1に輝いたドナルド。チャンスでいかにクラッチパット(勝負を決めるパット)を決めてきたかが数字でも証明された格好だ。

 欧米両ツアーで今季26試合に出場し20回トップ10入りした抜群の安定感で、ドナルドは2012年もNo.1街道を爆走するつもりだ。その鍵を握るのはもちろんパッティングだ。

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