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R.マキロイ逃げ切りV! 遂に世界ランク1位浮上

2012/03/05 09:53
R.マキロイ逃げ切りV! 遂に世界ランク1位浮上
米男子ツアーのザ・ホンダ・クラシックを制した22歳のR.マキロイが、史上16人目の世界ランクNo.1に浮上することが確定した。(写真提供:AP/アフロ)

 

 若きエースが遂に世界の頂点を極め“マキロイ時代”の到来を高らかに宣言した。

 米男子ツアーのザ・ホンダ・クラシック(フロリダ州、PGAナショナルGCチャンピオンC)は現地時間4日、最終ラウンドの競技を終了。前日トップに立ったローリー・マキロイ(北アイルランド)が無難なプレーで1アンダー69にスコアをまとめ、通算12アンダーで逃げ切りVを達成した。この優勝により、幼い頃から夢に見てきた世界ランク1位の座を手中に収めている。

 危なげない勝利。しかしマキロイの心中は決して穏やかではなかった。その理由は、最終日に“眠れる虎”タイガー・ウッズ(米)が目の覚めるようなプレーで猛烈な追撃を開始したからだ。タイガーは3番パー5でロングパットをねじ込みイーグルを奪って波に乗ると、最終ホールでもイーグル奪取に成功し、最終日のキャリアベストとなる『62』と爆発。首位を行くマキロイに一時1打差に迫り22歳のNo.1候補に揺さぶりをかけた。

 一方、なかなかスコアを伸ばせないマキロイは13番のバーディで通算12アンダーとすると、14番はフェアウェイからの第2打をグリーン手前の厄介なラフに入れ、15番&17番のパー3では池に向かって打たなければならないバンカーにつかまるなどピンチを迎えたが、その都度絶妙なリカバリーでパーをセーブし続けた。そして2打差で迎えた最終18番パー5をきっちり刻んで3オン2パットのパーに収め優勝を決めると、まず静かに右手の拳を握りしめ、続いて両手で万感の思いを込めたガッツポーズ。22歳らしい感情溢れた表情で喜びを爆発させた。

 これでルーク・ドナルド(英)を抜き、史上16人目の世界No.1プレーヤーになることが確定。22歳での1位はタイガーに次ぐ2番目の年少No.1となる。「小さい頃から皆に将来どうなりたい?と聞かれるたび、“世界のベストプレーヤーになりたい”と答えてきた。その夢が現実になったよ」と淡々と語ったマキロイ。追われる立場になった若きチャンピオンは、来月行われるマスターズ(現地時間4月5〜8日/ジョージア州、オーガスタナショナルGC)で昨年優勝を逃したリベンジを果たすつもりだ。

 その他、タイガーと同じ通算10アンダー2位タイに43歳のトム・ギリス(米)が入り、通算8アンダー単独4位にこの日『63』をマークした世界ランク3位のリー・ウェストウッド(英)。通算7アンダー5位タイにマスターズ王者チャール・シュワーツェル(南ア)とジャスティン・ローズ(英)が続き、通算6アンダー7位タイにはリッキー・ファウラー(米)とディッキー・プライド(米)の2人が食い込んでいる。

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