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43歳T.ギリス大健闘でキャリアベスト2位タイ終戦

2012/03/05 11:18
43歳T.ギリス大健闘でキャリアベスト2位タイ終戦

 

 メジャーチャンピオンが上位を固める中、43歳の苦労人トム・ギリス(米)がキャリアベストを更新した。

 現地時間4日に行われた米男子ツアーのザ・ホンダ・クラシック(フロリダ州、PGAナショナルGCチャンピオンC)最終ラウンド。首位を行くローリー・マキロイ(北アイルランド)に2打差の2位タイからスタートしたギリスは、序盤優勝争いのプレッシャーからかバーディとボギーが交互に来る不安定なゴルフだったが、最終18番パー5で値千金のバーディパットを捩じ込み、先にホールアウトしていたタイガー・ウッズ(米)に並び通算10アンダーでフィニッシュ。優勝したマキロイに2打差の2位タイで4日間の競技を終え、昨年のAT&Tペブルビーチ・ナショナル・プロアマでマークした単独3位を上回り自己ベストを更新した。

 逃げ切りVを飾ったマキロイは22歳にしてすでに全米オープンで優勝を成し遂げており、さらに世界ランク1位に浮上。今大会で2位タイに入ったタイガーはメジャー通算14勝、ツアー通算71勝の実績を誇り、通算7アンダー5位タイに食い込んだチャール・シュワーツェル(南ア)は昨年のマスターズチャンピオン。メジャー王者が目白押しのリーダーボードで43歳のギリスは異彩を放っていた。

 アメリカで芽が出ず1990年代の後半から2000年代の前半、欧州ツアーで転戦していた時期もあり、PGAツアーに定着したのは40代になってから。今季も決して好調だったわけではなく前週まで出場5試合で予選突破はわずか1試合と低迷していた。それが今週になって突如パットが冴え出し最後まで優勝戦線に踏みとどまったのだ。

 22歳のマキロイにスポットライトが当たった今週、影の主役のひとりは間違いなくギリスだった。

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