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遼惜しい! V逸も米ツアー自己ベストの単独2位

2012/03/12 08:46
遼惜しい! V逸も米ツアー自己ベストの単独2位
石川遼は4アンダー68の好スコアをマークしたももの、惜しくも優勝には2打届かず。しかし米ツアー自己ベストの単独2位で大会を終え「夢のようだった」とコメントした。(写真提供:AP/アフロ)

 

 石川遼が念願の米ツアー初優勝にあと一歩と迫り、同ツアー自己ベストの単独2位に食い込んだ。

 WGC-キャデラック選手権と同週開催の米男子ツアー、プエルトリコ・オープン(プエルトリコ、トランプインターナショナルGC-プエルトリコ)は現地時間11日、最終ラウンドの競技を終了。首位と3打差5位タイからスタートした石川は上がり4ホールで3つスコアを伸ばし4アンダー68をマーク。通算14アンダーでホールアウトした時点で一時トップに立ったが、前日のトーナメントリーダーであるジョージ・マクニール(米)も終盤にチャージをかけ、結局2打差の単独2位に終わった。

 憧れの米ツアーで自己ベストを更新した達成感と優勝を逃した悔しさ、その両方を抱えた石川は「上がり4ホールで3バーディを奪うことが出来た。本格的な優勝争いは自分にとって素晴らしい経験になった。夢のようだった」とこの日のラウンドを振り返った。

 収穫は好調だったショートゲーム。「ドライバーばかり練習しても予選は通れない。今週はミスをしてもショートゲームでカバーすることが出来た」とこれまでのドライバー一辺倒の攻めのゴルフだけでなく、ショートゲームでスコアメイクをする新しいスタイルに目覚めた石川。次週はフロリダ州で行われるトランジションズ選手権に出場するが「来週もこの経験を活かしてショートゲームで勝負したい」とさらなる飛躍を胸に誓った。

 単独2位の賞金は37万8,000ドル(約3,000万円)。石川はPGAツアーの正式メンバーでないため、今季の同ツアー出場試合数が制限されていたが、今回37万ドル強を稼いだことで昨シーズンの賞金ランク150位以内相当の獲得賞金額を満たしたため、特別一時会員資格を得た。今後同ツアーへの出場チャンスが大きく広がることになった。

 一時石川に逆転を許しながら上がり3ホール連続バーディで優勝を決めたマクニール(通算16アンダー)は、これが米ツアー通算2勝目。その他、通算13アンダー3位タイにヘンリック・ステンソン(スウェーデン)とブー・ウィークリー(米)の2人が続き、通算12アンダー5位タイにマット・ジョーンズ(豪)とスコット・ブラウン(米)が入っている。

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