タイガー、足は大丈夫だが不安も…

　タイガー・ウッズ（米）のマスターズ（現地時間4月5〜8日／ジョージア州、オーガスタナショナルGC）での復活優勝に黄色信号が灯った。

　3週前の米男子ツアー、ザ・ホンダ・クラシック最終日に『62』を叩き出して2位となり、復活の兆しを見せながら、翌週のWGC-キャデラック選手権では古傷の左アキレス腱痛を理由に途中棄権。ファンをやきもきさせていたタイガーだが、現地時間19、20日に行われたゴルフ場対抗選手権、タビストック・カップ（フロリダ州、レイクノナG＆CC）には予定通り出場した。

　マスターズ出場を目指すアーニー・エルス（南ア）らと同じアルバニー・チームの一員として登場したタイガーは、健康的には問題なく2日間プレーしたが、スコアは元世界王者としては全く冴えないものだった。

　タイガーはフォーボール形式（2人のうち良い方のスコアを採用する）でプレーした初日は6アンダー66とまずまずだったが、シングルス・ストロークプレーの2日目はイーブンパー72でプレー。これより悪いスコアだったのは、4オーバー76のイアン・ポルター（英）ただ一人と言う状態では、復活間近といえる状況ではない。

　タイガーは現地時間22日開幕の米男子ツアー、アーノルド・パーマー招待（フロリダ州、ベイヒルC＆ロッジ）に出場後、1週間調整をしてマスターズに挑むスケジュールを組んでいるが、その間にどれだけメジャーに備えることができるのか。ジャック・ニクラウス（米）が持つメジャー18勝の最多勝記録に最も近い14勝の男が次に輝くのはいつか。ファンならずとも気になるところだ。