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P.ミケルソン、ムービングデーの混戦抜け出し単独2位浮上!

2012/04/08 09:22
P.ミケルソン、ムービングデーの混戦抜け出し単独2位浮上!

 

 ムービングデーにリーダーボードが大きく入れ替わり、初日出遅れたフィル・ミケルソン(米)が優勝候補の本命に名乗りを上げた。

 今季メジャー初戦マスターズは、ジョージア州のオーガスタナショナルGCを舞台に現地時間7日、第3ラウンドの競技を終了。7アンダー65の猛チャージをかけた同大会2度目の出場のピーター・ハンソン(スウェーデン)が通算9アンダーで単独トップに躍り出た。

 そのハンソンを1打差(単独2位)で追うのがマスターズ過去3度優勝のミケルソン。前半9ホールをスコアカード通りのパープレーで回ると、後半は“ミケルソン劇場”の幕開け。10番のバーディを皮切りに12番パー3でも長いパットを沈めバーディ。得意の13番パー5では果敢に攻めて2オン、1パットのイーグル。15番パー5では2オンならずも、池に向かって打つ難しいショットを残しながら球を高く上げる芸術的なアプローチでピンそばに寄せ、圧巻のバーディを奪ってトップに並んだ。

 続く16番、17番は惜しくもバーディを逃したが、ティーショットを右の林方向に曲げた最終18番は、難しいセカンドショットを意図的に右に曲げてグリーンをとらえ、距離のあるパットを沈めてバーディフィニッシュ。バックナインだけで6つスコアを伸ばし、6アンダー66の好スコアをマークしてパトロンの大喝采を浴びた。

「15番のアプローチはタフなライだったけれど、64度のウェッジが上手く球をとらえてくれた。今日のバック9も良かったけれど、カギになったのは金曜日(第2ラウンド)。初日の出遅れを昨日取り戻せたことが今日に繋がった」とここまでの戦いを振り返ったミケルソン。この調子なら今大会4度目の優勝も夢ではなさそうだ。

 その他上位陣は通算7アンダー単独3位にルイス・ウーストハウゼン(南ア)、通算6アンダー単独4位にブッバ・ワトソン(米)。さらに通算5アンダー単独5位にマット・クーチャー(米)が続き上位をアメリカ勢と欧州を主戦場にする選手たちが二分する格好となった。

 前日首位タイに浮上し52歳にして20年ぶりのグリーンジャケットを狙うフレッド・カプルス(米)はチャンスにパットが決まらず3オーバー75を叩き、通算2オーバーにスコアを落として同じくトップタイからスタートのジェイソン・ダフナー(米)と並び11位タイに後退した。

 注目のローリー・マキロイ(北アイルランド)は5オーバー77とスコアを大きく崩し通算1オーバーで前日の3位タイから27位タイに順位を下げ、チャージが期待されたタイガー・ウッズ(米)も不発で通算3オーバー38位タイに低迷している。

 日本勢は2年連続ローアマのチャンスがある松山英樹が2バーディ、2ボギーのイーブンパー72で回り通算1オーバー、マキロイらと並び27位タイにつけている。最終日松山は「最大の目標」である来年の出場権をかけ16位以内を目指す。

 尚、石川遼はすでに予選で姿を消している。

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