3年ぶりハワイ開催の大会に藍ら日本勢4人参戦！

　3年ぶりにハワイで行われる米女子ツアーのトーナメントで宮里藍を筆頭に日本勢4人が優勝争いに意欲を燃やしている。

　現地時間18日から4日間、72ホールで行われる同ツアー、LPGAロッテ選手権（ハワイ州、コオリナGC）は3週間ぶりのツアー競技とあって、様々な形で調整を続けていた選手たちがクラフト・ナビスコ選手権以後、待ち遠しかった実戦でエネルギーを爆発させる。

　ツアー開幕戦が行われたり、日本企業が大会をスポンサードするなど日本のゴルフファンにもなじみ深いハワイだが、近年はスポンサーが見つからず、しばらく大会がない状態が続いていた。だが、今年は韓国系企業のロッテがスポンサードしての開催が決定。誰もが開幕を首を長くして待っていた。

　そんな大会の注目選手の一人が宮里藍だ。シーズン開幕以来、単独2位、6位タイ、2位タイ、5位タイと好調だったが、今季最初のメジャー大会のクラフト・ナビスコ選手権では56位タイと不本意な結果に終わった。そんな前戦の雪辱を期す日本のエースは、実戦での復調と今季初優勝に向けてやる気満々であり期待がもてる。

　また、日本が舞台の米ツアーの一戦、ミズノクラシックでは2勝しているものの、それ以外のツアー優勝がまだない上田桃子は、予選ラウンドでライバルでもある宮里美香と、実力者ソフィ・グスタフソン（スウェーデン）の2人とプレー。刺激し合う様に注目だ。

　昨年、QTを突破してシーズンに臨んでいるルーキーの金子絢香も出場。上位に入って存在感を示したいところだ。

　地元ハワイ出身のミッシェル・ウィー（米）には、ファンやスポンサーからもっとも期待が集まっている。今季は4試合に出場してトップ10入りがなく、予選落ちも2回と思うようなプレーができずにいるが、アマチュア時代に圧倒的な飛距離と技で周囲を驚愕させた故郷で、自分のゴルフを取り戻したいところだ。

　もちろんロレックスランキング（女子世界ランキング）No.1のヤニ・ツェン（台）も出場する。今季も圧倒的な強さを見せながら、クラフト・ナビスコ選手権ではまさかの逆転負けを喫したが、早く次の勝利を挙げて再びライバルたちを圧倒しようとコース入りしている。

　他に2008年に同コースでチャンピオンに輝いているポーラ・クリーマー（米）をはじめ、スーザン・ピーターセン（ノルウェー）、クリスティー・カー（米）、モーガン・プレセル（米）、カリー・ウェブ（豪）らの実力者たちも参戦。女子プロたちの熱い戦いを待ち焦がれていた地元ファンを熱狂させる。

　また舞台となるコオリナGCには冬季、寒い韓国から大勢のゴルファーが乗り込んでくる場所にもなっている。そんな事情もあってコースになじみの深い韓国選手も多く、強豪勢がさらにパワーアップしている可能性は高い。

　主なところではクラフト・ナビスコ選手権で初のメジャータイトルを獲得したヨー・スヨン、キム・インキョン、申智愛、リュウ・ソヨンらの韓国勢が集結しており、優勝争いに加わることはまちがいない。