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藍独走でシーズン初V王手! 桃子も健闘11位タイ浮上

2012/04/21 11:26
藍独走でシーズン初V王手! 桃子も健闘11位タイ浮上
第3Rを終えて2位に3打差を付けて単独首位に立った宮里藍。優勝に向けて、メンタルコーチの二人も「完璧な状態」と太鼓判を押すだけに、更に期待が高まる。(写真提供:AP/アフロ)

 

 池絡みの美しいフィニッシングホールをバーディで締めくくった宮里藍が、後続に3打差をつけ今季初優勝に王手をかけた。

 今季新設された米女子ツアーのLPGAロッテ選手権は現地時間20日、ハワイ州のコオリナGCを舞台に第3ラウンドの競技を終了。前日『65』の好スコアで首位タイに浮上した宮里が2アンダー70にスコアをまとめ、通算10アンダーで単独トップに立った。

 3打差の2位タイに前日のトーナメントリーダーのひとり、アザハラ・ムニョス(スペイン)とクリスティー・カー(米)がつけ、通算6アンダー4位タイに女王ヤニ・ツェン(台)、申智愛(韓)、アンジェラ・スタンフォード(米)、リュウ・ソヨン(韓)ら実力者が並んでいる。

 宮里は、満を持して挑んだメジャー初戦、クラフト・ナビスコ選手権ではパッティングの不調で56位タイと惨敗し、今季初めてトップ10入りを逃した。しかしその後の3週間のオフの間にしっかり課題点を克服。「パッティングのフィーリングが凄く良くなった」とこの日も勝負どころでパットを決めてただひとりスコアを二桁アンダーにのせた。

 後続にはロレックスランキング(女子世界ランキング)No.1のツェンの他、歴代No.1のカーや申ら強豪が並んでいるが、宮里もライバルにとっては手強い存在。メンタルコーチのピア・ニールソン&リン・マリオット両女史が「今の藍はスイングのバランスが非常に良い。完璧な状態」と太鼓判を押しており、シーズン初勝利に好条件が整っている。常日頃「風が得意」と語っている宮里にとって、最終日は海から吹き付ける重くて強い風が吹けば吹くほど優位な展開となりそうだ。

 一方、28位タイで予選をクリアした上田桃子も好調。2バーディ、ノーボギーの2アンダー70にスコアをまとめ、通算3アンダー11位タイまで順位を上げた。また、ジュニア時代をハワイで過ごした金子絢香も出だし直後の2番パー4でダブルボギーを叩きながら、上がり5ホールで3つバーディを奪い返して1アンダー71。3ラウンド目にして初のアンダーパーをマークし、通算1オーバーで前日の49位タイから32位タイに浮上した。

 尚、宮里美香はすでに予選で姿を消している。

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