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藍、今季初Vで初代チャンピオンに輝く! 桃子は12位タイ

2012/04/22 13:09
藍、今季初Vで初代チャンピオンに輝く! 桃子は12位タイ
LPGAロッテ選手権最終日。宮里藍が後続に4打差をつけて今季初Vを達成し、同大会の初代チャンピオンに輝いた。(写真提供:AP/アフロ)

 

 終盤トップギアに切り替えた宮里藍が栄えある初代チャンピオンに輝いた。

 今季新設された米女子ツアーのLPGAロッテ選手権は現地時間21日、ハワイ州のコオリナGCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。3打リードの単独トップからスタートした宮里は前半なかなかエンジンがかからず後続の追撃を許し接戦に持ち込まれた。しかし、最後は終盤3つのバーディで抜け出し2アンダー70をマーク。通算12アンダーとし逃げ切って嬉しい今季初優勝を飾った。

 ハラハラどきどきの展開だった。シーズン序盤2度の優勝のチャンスをいずれも惜しいところで逃している宮里が挑んだ3度目の正直。だが2006年フィールズオープンがコオリナGCで開催されたとき、3ホールに及ぶプレーオフを制し優勝を飾っているミーナ・リー(韓)が目の前に立ちはだかる。相性の良いコースでリーは出だし直後の2番から3連続バーディを奪って波に乗ると7番のバーディで首位を行く宮里に並びかけ、一時通算10アンダーに宮里、リー、アザハラ・ムニョス(スペイン)の3人が並ぶ展開に。しかし経験で勝る宮里が終盤ギアをトップに切り替え15番で超ロングパットを沈め相手の気勢をそぐと、その勢いに押されたリーは最終18番で痛恨のダブルボギー。一気に4打差をつけた宮里が池絡みの最終18番も無難にパーをセーブしツアー通算8勝目を飾った。

「ハワイは大好きです。沖縄生まれの私にとって故郷に帰ってきたような気持ちになれます。コンディションは凄くタフだったけれど勝てて良かった」と勝った宮里は達成感を滲ませた。

 これでクラフト・ナビスコ選手権で惨敗(56位タイ)を喫した悔しさも吹き飛んだ。課題のパットが復調したことで体勢は万全。凱旋出場する国内女子ツアーのワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ(5月3〜6日/茨城県、茨城ゴルフ倶楽部 西コース)でどんなプレーを見せてくれるかますます楽しみになってきた。

 結果的に圧勝を飾った宮里に4打差の2位タイにリーとムニョスが入り、通算7アンダー4位タイにリュウ・ソヨン(韓)、クリスティー・カー(米)の2人。通算6アンダー単独6位にスーザン・ピーターセン(ノルウェー)が食い込んだが、逆転Vが期待されたヤニ・ツェン(台)はスコアを2つ落とし、通算4アンダー10位タイに終わっている。

 宮里以外の日本勢は上田桃子が通算3アンダー12位タイと今シーズンのベストを更新したが、金子絢香は7オーバー79と崩れ通算8オーバー67位タイに終わった。

 尚、宮里美香は決勝ラウンド進出を逃している。

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