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R.マキロイがメジャー連覇に挑む! 全米オープン

2012/06/14 09:06
R.マキロイがメジャー連覇に挑む! 全米オープン

 

 第112回全米オープンが、現地時間14日にカリフォルニア州のオリンピックCで開幕する。昨季大会を後続に8打差をつけ圧勝したローリー・マキロイ(北アイルランド)が、自信と貪欲さでメジャー連覇に挑む。

 初のメジャータイトルを手にした記念すべき大会に戻ってきたマキロイは、感慨深い表情でこう口にする。「あの優勝で、ゴルフの世界以外でも知られるようになった。ゴルフについては自信がついた。あれ以来、どんな大会でもトップ10どころかトップ5に入っても満足しないんだ」。苦笑いしながら振り返るのは、3試合連続予選落ちを喫したあと、優勝争いに顔を出した先週のフェデックス・セントジュード・クラシックのことだ。最終ホールでティーショットを池に入れ、ダブルボギーを叩く結末で7位タイに終わったことを挙げ「優勝が狙える位置にいたら、勝ちたいと思うようになった。その辺りが変わった」とメジャー王者として自らの意識が高くなったことを分析して見せた。

 もちろん、ビッグタイトルに向けて世界No.2のマキロイの連覇に立ち向かうライバルたちも多い。予選ラウンドを同組でプレーするNo.1のルーク・ドナルド(英)、No.3のリー・ウェストウッド(英)の2人は実力がありながらメジャー未勝利。メジャーではなかなか上位に顔を出せないドナルドと、何度もメジャーで優勝争いを演じながら勝利とは縁のないウェストウッド。事情は違うが、いずれも今度こそという気持ちを抱いている。

 また、2週前のザ・メモリアル・トーナメントで今季2勝目を飾り、自らのゴルフに自信を取り戻したタイガー・ウッズ(米)も4年ぶりのメジャー15勝目を目論んでいる。同じ組には、これまで2位が5回と何度も惜敗している大会で悲願の勝利を狙うフィル・ミケルソン(米)と、マスターズ王者ブッバ・ワトソン(米)の2人がいる。

 米国のナショナルオープンでありながら、過去10年で米国勢の優勝は2002年、2008年のウッズと、2003年のジム・フューリック(米)、2009年のルーカス・グローバー(米)の4回だけ。後の6回はレティーフ・グーセン(南ア/2004年)、マイケル・キャンベル(ニュージーランド/2005年)、ジェフ・オギルビー(豪/2006年)、アンヘル・カブレラ(アルゼンチン/2007年)、グラエム・マクドウェル(北アイルランド/2010年)、そして昨季のマキロイと、外国勢に栄冠を奪われている。それを阻止するためにも、米国勢の今大会にかける思いは強い。

 フェアウェイがうねり、グリーンも小さい難コースで、勝利へのカギを握るのはやはりショットの正確さと冷静なコースマネジメントだ。誰がビッグタイトルを手にするのか、究極のサバイバルレースが間もなく幕を開ける。

 尚、日本勢は石川遼、藤田寛之、谷口徹、高山忠洋の4人が参戦する。

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