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J.フューリック&G.マクドウェル、全米2勝目に揃って王手!

2012/06/17 12:43
J.フューリック&G.マクドウェル、全米2勝目に揃って王手!

 

 “Gマック”の愛称で親しまれるグラエム・マクドウェル(北アイルランド)が快調なゴルフでジム・フューリック(米)とともに首位の座を分け合った。

 メジャー最高峰にして最難関の戦い、第112回全米オープンはカリフォルニア州サンフランシスコ郊外のオリンピックCを舞台に現地時間16日、第3ラウンドの競技を終了。この日首位グループに2打差の4位タイからスタートしたマクドウェルは前半こそ我慢のゴルフでスコアカード通りのプレーが続いたが、10番のバーディで勢いに乗り、13番と18番でバーディを奪って2アンダー68でホールアウト。首位タイからスタートしイーブンパー70で回ったフューリックと通算1アンダーで並び、2年ぶり2度目の大会制覇に王手をかけた。

 奇しくもフューリック、マクドウェルともに今回勝てば2度目の全米オープンタイトルを奪取することになる。フューリックは2003年以来9年ぶり、マクドウェルは2年前のペブルビーチGL(カリフォルニア州)以来の勝利を目指し、残り18ホール硬く締まった難攻不落のコースに挑むことになる。

 首位タイからスタートしメジャー通算15勝目を目指しているタイガー・ウッズ(米)は前半からボギーがかさみ、1バーディ、6ボギーの5オーバー75とまさかの大乱調。通算4オーバーにスコアを落とし、レティーフ・グーセン(南ア)、マーティン・カイマー(独)らと並ぶ14位タイに大きく後退した。さらに同じく前日首位タイのデビッド・トムズ(米)もスコアを6つ落とし、通算5オーバー18位タイに急降下している。

 代わって上位を賑わすのはメジャー未勝利のフレデリック・ヤコブソン(スウェーデン/通算1オーバー/単独3位)、リー・ウェストウッド(英/通算2オーバー/4位タイ)、ニコラス・コルサーツ(ベルギー/通算2オーバー/4位タイ)の面々。全米オープン2勝の実績を持つアーニー・エルス(南ア)も17番のチップインイーグルで通算2オーバーとし、4位タイグループに名を連ねている。

 先のザ・メモリアル・トーナメントで完全復活をアピールしたタイガーがムービングデーに失速したことで、首位から5打差以内に17人がひしめき誰が勝ってもおかしくない混戦模様に拍車がかかった。上位には17歳のアマチュア、ビュー・ホスラー(米/通算3オーバー/8位タイ)の名前もある。

 日本勢で唯一予選を突破した藤田寛之は3オーバー73とスコアを落とし通算9オーバーで前日の42位タイから47位タイに後退。それでもメジャーで戦う充実感を滲ませながら「残り18ホール、早起きしてテレビで応援して下さるファンの方々のために少しでも良いプレーを見せたい」と最終日へ挑む決意を口にした。

 尚、石川遼、谷口徹、高山忠洋は決勝ラウンド進出を逃している。

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