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ビッグネーム苦戦 善戦のE.エルスも終盤に泣く

2012/06/18 12:37
ビッグネーム苦戦 善戦のE.エルスも終盤に泣く

 

 伸び盛りの26歳ウェブ・シンプソン(米)の優勝で幕を閉じた第112回全米オープン(カリフォルニア州、オリンピックC)。それはかつて一世を風靡したビッグネームたちが苦渋の表情で新鋭に勝利を譲った瞬間でもあった。

 現地時間17日に行われた最終ラウンドは前半、42歳のベテラン、ジム・フューリック(米)がトーナメントを引っ張る展開となった。しかしそのフューリックも終盤になるにつれてショットの安定感を欠き、上がり3ホールで2つボギーを叩いて勝ったシンプソンに2打差の4位タイに甘んじた。

 上位陣のスコアが伸び悩む中、一瞬3度目の全米オープン制覇が見えたのがアーニー・エルス(南ア)。“世界でもっとも難しい6ホール”(1番〜6番)を1ボギーで乗り切った直後の7番。距離の短いパー4でティーショットをピンハイにつけるスーパ―ショットでイーグルを奪い、通算1オーバーとし首位に肉薄したが、8番、9番の連続ボギーで一歩後退。スコアを伸ばしたかった16番パー5では2オンを狙ったセカンドショットがグリーンをオーバー。きつい傾斜からのアプローチをグリーンに乗せ切れず、再び足元近くまでボールが落ちてくる不運もありボギー。結局通算4オーバーの単独9位に終わり「残念だ。7番でイーグルを獲ったときにはチャンスだと思ったのに…。でも8番のボギーも16番のボギーもすべて自分が招いたミス。プレーオフに割り込みたいと思っていたけれど、後半ショットが悪過ぎた」と肩を落とした。

 一方、期待を大きく裏切ったのが14位タイから逆転を狙ったタイガー・ウッズ(米)。1番から6番までに6つスコアを落とし早々に上位争いから脱落。後半盛り返したものの通算7オーバーでシンプソンに6打差の21位タイに終わっている。

 また、今大会では一度も上位に顔を出すことなく通算16オーバー65位タイに沈んだフィル・ミケルソン(米)は「コースは素晴らしかった。特にグリーンの状態はパーフェクト。選手は完璧なゴルフをしないと攻略出来ない。今週の自分のプレーは完璧とはほど遠い内容だった」と敗戦の弁を口にした。

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