注目のM.アレン、単独首位R.コクランに2打差の2位タイ発進

　目下米チャンピオンズツアー賞金ランク1位のマイケル・アレン（米）が勢いのあるところを見せつけている。

　現地時間22日に開幕した同ツアーのモントリオール選手権（カナダ、バレ・デュ・リシュリュ・ベルシェール）第1ラウンド。前週のメジャー大会、全米オープンで決勝ラウンド進出を決める健闘を見せたアレンは5バーディ、1ボギーの4アンダー68をマークし、単独トップに立ったラス・コクラン（米）に2打差の2位タイと今季3勝目に向け絶好のポジションを確保した。

　アレンと同じ2位タイにジェリー・ペイト（米）、ラリー・マイズ（米）、ロッド・スピットル（カナダ）が並び、悲願のシニア初Vを狙うピーター・シニア（豪）が3アンダー69で回り、マーク・カルカベッキア（米）、マーク・ブルックス（米）、ジェフ・スルーマン（米）、ヘイル・アーウィン（米）らとともに6位タイにつけている。

　今週は賞金王候補のトム・レーマン（米）とベルンハルト・ランガー（独）が欠場。そのため新賞金王候補のアレンに俄然注目が集まっている。レギュラーツアー時代の戦績はメジャーチャンピオンのレーマンやランガーとは月とスッポン。米ツアーでは優勝経験がない上、シニア入りしてからも2009年のシニアPGA選手権で初優勝を飾ってはいたものの、今季2勝を挙げブレイクするまでアレンはノーマークのひとりだった。

　ところが世界ランク1位のルーク・ドナルド（英）や同ランク2位のローリー・マキロイ（北アイルランド）が予選落ちした全米オープンで、53歳にして決勝ラウンド進出を果たし周囲に一目置かれることに。米チャンピオンズツアーでも今季は2勝を含むトップ10入り7回と絶好調で、平均ストローク数、バーディ・リーダー（バーディ奪取率）でもランキングの1位に立っている。まだ試合は始まったばかりだがアレンの動向から目が離せなくなってきた。

　尚、ディフェンディング・チャンピオンのジョン・クック（米）は1アンダー71止まりで25位タイからのスタートとなっている。