ツアーニュース

B.ラング、4人のプレーオフを制し嬉しいツアー初優勝!

2012/06/25 08:36
B.ラング、4人のプレーオフを制し嬉しいツアー初優勝!

 

 息詰る死闘を制し最後に笑ったのは宮里藍と同期のツアー7年目、ブリタニー・ラング(米)その人だった。

 米女子ツアーの新規トーナメント、マニュライフ・フィナンシャルLPGAクラシック(カナダ、グレー・サイロGC)は現地時間24日、最終ラウンドの競技を終了。本戦の最終18番でラングが入れれば勝ちという1メートルのウイニングパットを外し、通算16アンダーにラング、この日8アンダー63と爆発したシェラ・チョイ(韓)、前日トップのインビー・パーク(韓)、セオ・ヒーキョン(韓)の4人が並び決着はプレーオフにもつれ込んだ。

 18番パー5で行われたサドンデス1ホール目。チョイがバーディを逃してまず脱落。2ホール目でアプローチを寄せ切れなかったパークが姿を消し、ラングとセオの一騎打ちとなった3ホール目。ともにセカンドショットをグリーン左のサイドバンカーに打ち込んだが、そこまでイーグル逃しのバーディが続いていたセオは上手く寄せながらもパットを外してパー止まり。1メートル弱に寄せたラングが、今度はしっかりバーディパットを沈めてツアー7年目にして待ちに待った勝利の美酒に酔いしれた。

「信じられません。今も勝ったことがまだ信じられない」と、アンジェラ・スタンフォード(米)ら仲間たちからのシャンパンシャワーの祝福を受けたラング。2005年、名門デューク大学在学中にアマチュアとして出場した全米女子オープンで2位タイに入り、その年の末に行われたQスクールに挑戦し宮里らとともに合格。翌年からツアーにフル参戦すると「すぐにでも勝つのでは?」という周囲の期待とは裏腹に、2位はあっても優勝がない状態が続いていた。そしてようやくチャンスが訪れた今週。最終18番で短いパットを外し自らプレーオフというイバラの道に身を投じ産みの苦しみを味わったが「学んだことは沢山ある」ときっぱり。今後の活躍にも期待出来そうだ。

 その他上位陣は、今季すでに2勝を挙げているステイシー・ルイス(米)が通算15アンダーでリュウ・ソヨン(韓)と並び5位タイ。ウェグマンズLPGA選手権でメジャー初勝利を挙げているシャンシャン・フェン(中)とアンナ・ノルドクビスト(スウェーデン)が通算14アンダー7位タイに入った。

 日本勢は上田桃子がノーボギーの5アンダー66の好スコアをマークし、通算5アンダーで前日の52位タイから37位タイに順位を上げ4日間の競技を終了。「最近では一番安定していた。すべてバーディチャンスというくらいショットが良かった」と、これからのメジャーシーズンに向け明るい材料を手にしたようだ。

 一方、38位タイで最終日をスタートさせた金子絢香は、序盤からショットがブレてボギーが先行。途中肩を痛めるアクシデントもあり前半5オーバー41を叩いたが、後半2バーディ(1ボギー)を奪い返し4オーバー75でホールアウト。通算2オーバーの66位タイに後退し「スイングのテンポがズレてしまった」と悔しそうな表情を見せた。

 尚、宮里と片平光紀は予選落ちを喫している。

関連記事

  1. my caddie
  2. ツアーニュース
  3. B.ラング、4人のプレーオフを制し嬉しいツアー初優勝!
×