J.インクスター、復帰戦でS.ルイスらと同組！　日本勢6人にも注目

　米女子ツアーのウォルマートNWアーカンソー選手権（現地時間29日開幕／アーカンソー州、ピナクルCC）で、世代を超えた興味深い戦いが見られそうだ。

　全米女子オープン（現地時間7月5〜8日／ウィスコンシン州、ブラックウルフ・ラン チャンピオンシップC）を前にした大切な一戦である同大会の予選ラウンドでは、ホール・オブ・フェイマー（世界ゴルフ殿堂入り選手）である52歳のジュリー・インクスター（米）と、27歳のステイシー・ルイス（米）、22歳のミッシェル・ウィー（米）の3人が同じ組でプレーする。

　50歳を過ぎても現役バリバリのインクスターだが、今年は1月に右ヒジの手術を受けてリハビリに励んでおり、今大会がシーズン初戦となる。「今年は子供2人の卒業式があって忙しかったので、どんなプレーが出来るかわからないです」と苦笑しながらも「ゴルフが本当にしたかった」と戦いを切望していたことも打ち明ける。それだけに、若い2人とのラウンドにも自然体で臨み、大一番を前に貫禄を見せてくれそうだ。

　一方、地元アーカンソー大ゴルフ部出身のルイスは、母校のゴルフプログラムに10万ドル（約7,920万円）を寄付したばかり。「いつも言っているように、他の大学に行っていたら今の私はなかったと思う。ここに来てクラブを握らなかったら、またコーチが私にチャンスをくれなかったら、決して今の私はなかった」と感謝の気持ちを形にした。そんな事情があるだけに、今大会での優勝はルイスにとって大きな夢。飛ばし屋のウィーとともに、母子ほど年の違うインクスターの前で旬のゴルフを見せたいところだ。

　大会3連覇がかかるヤニ・ツェン（台）も全米女子オープン前とあって万全の体制だ。宮里藍はウェグマンズLPGA選手権で中国人初のメジャータイトルを手にしたばかりのフォン・シャンシャン、ナタリー・ガルビス（米）と一緒にプレー。こちらもツェンに負けじとメジャー前の最後の調整に全力で挑む。

　他に上田桃子、宮里美香、金子絢香、野村敏京、櫻井有希の5人も参戦。上田と宮里（美）はインビー・パーク（韓）とともに同組でプレーすることが決まっている。