ツアーニュース

全米女子オープン Y.ツェンが生涯グランドスラムに挑む!

2012/07/05 10:37
全米女子オープン Y.ツェンが生涯グランドスラムに挑む!

 

 ロレックスランキング(女子世界ランキング)No.1のヤニ・ツェン(台)が、生涯グランドスラムに挑む。

 現地時間5日開幕の第67回全米女子オープン(ウィスコンシン州、ブラックウルフ・ラン チャンピオンシップC)に大本命として出場するツェンは、メジャー5勝の実績を持つ最強プレーヤーだ。しかし意外にも今大会は未勝利どころか、ベストフィニッシュが2010年大会の10位タイと相性が今ひとつ。ツェンはその理由を「13歳の時、最初に見たトーナメントがジュリー・インクスターが勝った全米女子オープンだったから、他の試合以上にナーバスになってプレッシャーがかかっているんだと思う」と自ら分析した。

 だが、「あの時の夢は全米女子オープンでプレーすることだった。今は、この大会で勝つことを考えている。こんな風に考えられるようになったのは大きなステップだった。あれから色々なことを学んできたし、上手にもなっている。今年は凄く良い感じで楽しめそうな気がする」と自らの成長も自覚している。今大会に勝てば、メジャー大会すべてを制覇する生涯グランドスラムを達成出来るとあって、リラックスと気合のバランスを取りながらプレーする。尚、予選ラウンドはナ・エン・チョイ(韓)、スーザン・ピーターセン(ノルウェー)と同組で回ることが決まっている。

 ナショナルオープンタイトルを死守しようと必死の米国勢からも目が離せない。クリスティー・カー(米)、ポーラ・クリーマー(米)の歴代優勝者に加えて、ロレックスランクNo.2のステイシー・ルイス(米)も今季2勝と好調だ。さらにメジャー初優勝を狙うミッシェル・ウィー(米)も大一番に意欲を見せており、激戦は避けられそうにない。

 また、今大会と同じブラックウルフ・ラン チャンピオンシップCで行われた1998年大会で、20ホールに及ぶプレーオフを制してセンセーションを巻き起こし、現在の強い韓国勢の礎を築いた朴セリ(韓)にも注目が集まっている。「コースが難しかったと言うことは覚えている。今年はもっと長くなったのだから…」と、朴がため息をつくコースは、当時通算6オーバーで優勝した1998年の全長6,412ヤード(パー71)から6,954ヤード(パー72)へ変わっている。我慢比べが当たり前の全米女子オープンで最後に笑うのは誰か? ディフェンディング・チャンピオンのリュウ・ソヨン(韓)のように、朴の活躍に刺激を受けてゴルフを始めた世代の韓国勢が現在、世界の女子ゴルフ界を牽引しているのは間違いない。だが、米国や日本を含めた他の国も含めてその層は厚く、激戦必至だ。

関連記事

  1. my caddie
  2. ツアーニュース
  3. 全米女子オープン Y.ツェンが生涯グランドスラムに挑む!
×