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藍、悲願のメジャー制覇へ好発進4位タイ 美香8位タイ

2012/07/06 12:17
藍、悲願のメジャー制覇へ好発進4位タイ 美香8位タイ
全米女子オープン初日。前週優勝で勢いに乗る宮里藍が、悲願のメジャー制覇へ向けて4位タイの好スタートを切った。(写真提供:AP/アフロ)

 

 アメリカを主戦場に戦う2人が最高峰のメジャーで実力を見せつけた。

 現地時間5日に開幕した第67回全米女子オープン(ウィスコンシン州、ブラックウルフ・ラン チャンピオンシップC)には、総勢8名の日本勢が出場しているが、初日の主役はやはり目下絶好調のダブル宮里だった。

 朝早い組で10番からスタートした宮里藍は、出だし直後の11番で短いパットを外してボギーが先行。15番でもボギーを叩いて2オーバー38で前半を折り返し、流れをつかむことが出来なかったが、後半に入ると1番のセカンドがあわや直接カップインかと思わせるスーパーショットでバーディ奪取に成功。そこから波に乗り、5番パー4ではカラーからパターで打ったロングパットを沈めてバーディ。さらに上がり2ホール連続バーディで締めくくり、2アンダー70でホールアウト。6,984ヤードの難コース相手に本領を発揮し、首位グループに1打差の4位タイと最高のスタートを切った。

 前週、ウォルマートNWアーカンソー選手権を制して賞金ランキング1位に浮上した直後とあって、記者から「先週からの好調が続いていますね」と振られた藍は、「先週のことはもう忘れました。今週はまったく違うコース、新たなトーナメントの始まりですから。1打1打丁寧にプレーしました」ときっぱり。午前中から気温はうなぎ昇りで35度を超える暑さの中、時にアイスパックを頭にのせ涼をとる場面もあり、「長い一日でした」と疲労感を滲ませた。

「グリーンはあまり外していませんが3パットが2回ある。やはりグリーン上が勝負。距離に関してはティーショットをフェアウェイにさえ置ければ、アイアンで狙えるホールも多いしあまり気になりません」と本人。悲願のメジャー制覇については「明日はまた新たなスタート。しっかり体を休めて気持ちを切り替えたい」とやるべきことをやるだけ、といった雰囲気を漂わせている。

 3アンダー69の首位タイにクリスティー・カー(米)、ブリタニー・リンシコム(米)に加えルーキーのリゼット・サラス(米)が並び、藍の他にアレクシス・トンプソン(米)、ベアトリス・リカーイ(スペイン)らがつけている。

 藍以外の日本勢は、前週2位タイの宮里美香が我慢のゴルフで1アンダー71をマークし8位タイの好位置を確保したが、スポット参戦の横峯さくらは3オーバー75を叩き、野村敏京と並び55位タイと出遅れた。

 一方、予選会で補欠1番となり繰り上がりでの本戦出場権をつかんだ綾田紘子は、4オーバー76で77位タイ。上田桃子は5オーバー77で94位タイ。馬場ゆかりは6オーバー78で、やはり予選会から出場の中山三奈と同じ106位タイと大きく出遅れている。

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