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B.クレーン、全英OP出場への望みを抱き渡英

2012/07/11 10:08
B.クレーン、全英OP出場への望みを抱き渡英

 

 米男子ツアー4勝のベン・クレーン(米)が、全英オープン(現地時間19〜22日/英国、ロイヤルリザム&セントアンズGC)出場にわずかな可能性を求めて英国に向かうことを決めた。

 3年前、今年同様に全英出場権のなかったクレーンは、大会前週に家族とともにアイダホ州で休暇を楽しんでいた。ところが、フィル・ミケルソン(米)が欠場することを兄がテレビで発見。オルタネート(補欠)だったクレーンは、大慌てで休暇を切り上げ大会の舞台であるターンベリーに向かったのだ。

 だがクレーンがいたのはアイダホ州で、家に帰っていたら遅くなってしまう。そこでクレーンは気候の安定しない全英オープンに備えて、同州のゴルフショップに飛び込んだ。店で防寒衣類を買うと、そのままターンベリーへと飛び全英オープンに出場。結果は予選落ちだったが、「兄と一緒に行って素晴らしい時間を過ごした」と振り返るほど充実していた。

 もちろん、今年も出たい気持ちは満々だが、クレーンが最後に優勝したのは昨年のマクグラドレー・クラシック。今季は米ツアー17試合に出場してトップ10入りが4回。そのうち1回は2位になっているが、予選落ちも5回あり世界ランキングも54位に甘んじている。つまり、現在のところ全英出場権はない。だが、出場の可能性にかけて渡英すると言うのだ。

 今週の米ツアー、ジョン・ディア・クラシック(現地時間12〜15日/イリノイ州、TPCディアラン)と、欧州ツアーのアバディーン・アセット・マネジメント・スコティッシュ・オープン(現地時間12〜15日/スコットランド、キャッスル・スチュワートGL)が終わらないと156人の出場枠は埋まらず、当然繰り上げ出場できるかどうかもわからない。

 だが、すでにマーク・オメーラ(米)が欠場を明かしており、夫人の出産が近いウェブ・シンプソン(米)も欠場が濃厚であるなど、出場権が巡ってくる可能性も十分にある。全英オープン出場に向けて、クレーンは笑顔で英国へと向かう。

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