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ルーキー藤本、日本勢最高位でフィニッシュ 武藤崩れる

2012/07/23 03:06
ルーキー藤本、日本勢最高位でフィニッシュ 武藤崩れる

 

 予選ラウンドでは健闘が目立った藤本佳則と武藤俊憲だったが、決勝ラウンドでは難コース相手に苦戦を強いられた。

 現地時間22日に行われた全英オープン(英国、ロイヤルリザム&セントアンズGC)最終ラウンドは、同地にしては珍しく晴れ上がった好天のもと熱戦が繰り広げられた。8人参戦していた日本勢のうち予選を通った藤本と武藤は下位からのチャージを目指したが、思うようなゴルフをさせてもらえず、ともにスコアを落とす結果となった。

 54位タイからスタートした藤本は1番から5番までパープレーを続けたが、難易度の高い6番でボギーを先行させると、17番までに4つスコアを落としズルズルと後退。だが最終18番はセカンドショットをピンそばに寄せてこの日唯一のバーディで締めくくり、前日同様1バーディ、4ボギーの3オーバー73でホールアウト。通算7オーバーで前日と変わらず54位タイで4日間の競技を終了した。

 それでも日本勢最上位でのフィニッシュは、スーパールーキーのポテンシャルの高さを証明した格好。メジャー初挑戦で学んだことすべてを今後のゴルフ人生に活かしてもらいたい。

 一方、予選ラウンドを15位タイでクリアし、前日43位タイまで後退した武藤はこの日、世界ランク3位のリー・ウェストウッド(英)と同組でのラウンド。中盤までは一進一退の攻防を続けたが、12番でバンカーにつかまりボギーを叩くと、13番で痛恨のダブルボギー。前半、後半でそれぞれ1つずつバーディを奪ったものの、上がり4ホールで4つスコアを落とし8オーバー78の大乱調。通算11オーバー72位タイで終戦した。

 3度目の挑戦にして初めて全英オープンで予選を突破し「成長を実感した」と語った武藤だが、最終日はメジャーの壁に跳ね返された格好。しかし今回の借りはいつか必ずこの舞台で返すつもりだ。

 尚、優勝争いは首位を走ったアダム・スコット(豪)が上がり4ホール連続ボギーを叩いて後退する中、5位タイからスタートした42歳のベテラン、アーニー・エルス(南ア)が後半4バーディを奪って2アンダー68をマーク。通算7アンダーまでスコアを伸ばしてスコットを逆転し、メジャー通算4勝目を挙げている。

 完全復活が期待されたタイガー・ウッズ(米)は通算3アンダーでブラント・スネデカー(米)と並び3位タイに終わった。

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