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美香後退15位タイ 藍は連覇に黄信号

2012/07/28 23:42
美香後退15位タイ 藍は連覇に黄信号

 

 日本勢5人全員が予選を突破し、上位浮上が期待されたムービングデー。単独5位からスタートした宮里美香は思うようなゴルフをさせてもらえず優勝戦線から一歩後退した。

 欧米両女子ツアー共催で、来季からはメジャー大会になることが決まっているエビアン・マスターズ(フランス、エビアン・マスターズGC)は現地時間28日、第3ラウンドの競技を終了。雷雨の予報があったためスタート時間が2時間繰り上げられたこの日、悲願の同ツアー初優勝を狙う美香は、出だしの1番からショットを大きく曲げグリーン奥からのアプローチを寄せ切れずにボギー発進。すかさず3番でバーディを奪い返すものの、前日までとは打って変わり持ち前のショットがピリッとせず、バンカーにつかまった5番と7番でパーセーブを逃した。

 予選ラウンドは36ホールで1ボギーと安定したプレーを続けていたが、午後になって雨が激しさを増す中、4バーディ、5ボギーの出入りの激しいゴルフで1オーバー73と崩れた美香は、通算7アンダーで首位に4打差の15位タイまで順位を下げた。

 美香に替わってスコアを伸ばしたのが上田桃子。4バーディ、1ボギーの3アンダー69をマークし、通算6アンダーで前日の28位タイから19位タイに順位を上げ、最終日のチャージに期待を抱かせた。「今日はラインが読めていたしパットが良かったのに、カップに蹴られる場面が多かった。でも久しぶりに自信を持ってパターを打てているし、(グリーン上での)フィーリングが良くなってきたので、明日は一日を通してチャレンジしていきたい」と上田は残り18ホールのチャージを誓った。

 一方、ディフェンディング・チャンピオンの宮里藍は5番でおよそ1メートルのパーパットを外してボギーが先行する苦しい滑り出し。前半2ボギーを叩いたが、後半パッティングの冴えを取り戻し4つバーディを奪って2アンダー70でホールアウト。しかし通算5アンダーは前日より1ランクダウンの29位タイ止まり。とはいえ上位は混戦模様。これまで最終日に6打差を引っくり返した経験がある藍だけに、逆転での連覇に望みを繋いだ格好だ。

 そんな中、スポット参戦の大江香織が健闘。3連続を含む5バーディ(1ボギー)を奪って4アンダー68をマーク。通算3アンダーまでスコアを伸ばし前日の52位タイから37位タイに浮上。しかし昨季大会でベスト3入りの佐伯三貴は1番パー4でダブルボギーを叩くなど乱れ、4オーバー76の乱調で通算5オーバー65位タイに低迷している。

 尚、上位争いは前日まで首位を走ったステイシー・ルイス(米)が15番でダブルボギーを叩くなど1オーバー73とスコアを落とし、混戦に拍車がかかった。結局最終ホールをバーディで締めくくり通算11アンダーとしたルイスがインビー・パーク(韓)と首位の座を分け合ったが、1打差の3位タイにアマチュアのキム・ヒョージュ(韓)、歴代チャンピオンのナタリー・ガルビス(米)、カリー・ウェブ(豪)ら強豪が並んでおり、予断を許さない状況だ。

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