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タイガー本領発揮トップ10入り 石川50位タイで終戦

2012/08/06 08:46
タイガー本領発揮トップ10入り 石川50位タイで終戦

 

 大会8度目の優勝はお預けとなったが、最終日にしてタイガー・ウッズ(米)がようやく本領を発揮。ノーボギーのゴルフでトップ10入りを果たした。

 世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズ今季第3戦の米男子ツアー、WGC-ブリヂストン招待はオハイオ州、ファイアーストーンCCを舞台に現地時間5日、最終ラウンドの競技を終了。途中激しい雨に見舞われ3時間近い中断を挟みコンディションに対応するのが難しい状況の中、タイガーは前半に4つのバーディを奪い4アンダー66をマーク。勝ったキーガン・ブラッドリー(米)に9打差ながら、前日より16ランクアップの通算4アンダー8位タイに食い込んだ。

「(パットさえ決まっていれば)61か62でもおかしくない内容だったのでは?」という記者からの質問にタイガーは「ショットが良いのでボギーを叩く気がしなかった。ティーショットの距離も出ているし方向も良い。アイアンはこの風の中、ドローもフェードも自在に打ち分けられている。この内容ならもっとスコアが良くてもおかしくなかった」と心境を打ち明けた。

 また、同組のマット・クーチャー(米)が18ホールを驚異の『20』パットに収めたことが「信じられない」と羨ましそう。初日、2日目はパッティングに苦しんで下位に低迷し、優勝争いに絡めなかったタイガーだけに、クーチャーが4ボギーを叩きながらも上がり4連続バーディで自分と同じスコア(66)をマークしたことに「驚きだね」と苦笑いだった。

 それでも次週に迫ったメジャー最終戦、全米プロゴルフ選手権(現地時間9〜12日/サウスカロライナ州、キアワ・アイランド・ゴルフリゾート)に向けては「手応えを感じている」とタイガー。「ショットは好調なので鍵はショートゲーム。開催コースはショートゲームの力量が試されるタイプのコースだからね」とすでに気持ちは次週に向いていた。

 一方、日本勢は最終日のチャージならず。10番スタートの石川遼は出だし直後の11番でショットを曲げ、アプローチがラフにつかまり、4オン2パットのダブルボギー。5ホールを終えて雷雨による中断となり前半だけで3ボギーを叩いて5オーバー。後半8番でのチップインを含む2つのバーディを奪い返したが3オーバー73にとどまった。通算6オーバー50位タイで4日間の競技を終えると本人は「前半崩れましたけど、後半の半分はほぼ完璧だったので、悪かったところを修正出来た1日だった。今週スコアはこんな感じでしたが手応えは結構あったので、来週のメジャーは是非日本人選手のひとりとして頑張りたい」と前を向いた。

 今大会初出場の藤本佳則(10番スタート)は5番から3連続バーディを奪う見せ場を作ったが、上がり2ホール連続ボギーでイーブンパー70。それでも4日間でもっとも良いスコアをマークし、通算8オーバー60位タイでフィニッシュ。武藤俊憲は4オーバー74と崩れ通算11オーバー67位タイに沈み、谷口徹は3日目に棄権している。

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