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K.ブラッドリー、劇的な逆転でWGC初制覇!

2012/08/06 09:08
K.ブラッドリー、劇的な逆転でWGC初制覇!
WGC-ブリヂストン招待最終日。首位に4打差単独3位からスタートしたK.ブラッドリーが6アンダー64の好スコアをマークし、大逆転Vを達成した。(写真提供:AP/アフロ)

 

 初日から首位を走った42歳のジム・フューリック(米)を土壇場で逆転し、26歳のキーガン・ブラッドリー(米)が世界ゴルフ選手権(WGC)初制覇を果たした。

 米男子ツアーのWGC-ブリヂストン招待は現地時間5日、オハイオ州のファイアーストーンCCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。途中雷雨によるおよそ3時間の中断を挟む波乱があったが、競技の方も最後の最後に大波乱が待ち受けていた。

 ブラッドリーは17番までに6つスコアを伸ばし、最終ホールを通算14アンダーで迎えたフューリックに1打差と迫った。しかしブラッドリーのセカンドショットはグリーン右サイドのバンカーにつかまり、しかも打球が砂にめり込む目玉のピンチ。万事休すかと思われたが、フューリックもセカンドがバンカー淵の厄介なラフにつかまり3打目もグリーンに乗せることが出来ず、4打目のアプローチもピンをショートし微妙な距離のボギーパットを残すことに。

 バンカーから放ったブラッドリーのサードショットはピンをオーバーし5メートル近いパーパットが残ったが、それを26歳は気合いでねじ込みガッツポーズ。フューリックは2メートル弱のボギーパットを沈めなければプレーオフにすら持ち込めない展開となる。そして百戦錬磨の42歳が放ったボギーパットはカップの右をすり抜けボギーセーブすらならず。パーを拾ったブラッドリーがフューリックに1打差をつけ、通算13アンダーでチャンピオンに輝いた。

「まだ勝ったことが信じられない」と、4打差の単独3位からの劇的な逆転勝利に興奮を隠せなかったブラッドリー。一方のフューリックは「やるべきことが出来なかった。がっかりだ」と表情を曇らせた。最終日ノーボギーの6アンダー64をマークしたブラッドリーは、ディフェンディング・チャンピオンとして迎える次週のメジャー最終戦全米プロゴルフ選手権(現地時間9〜12日/サウスカロライナ州、キアワ・アイランド・ゴルフリゾート)に大きな弾みをつけた格好だ。

 また、この日の上がり3ホール連続バーディで『64』をマークしたスティーブ・ストリッカー(米)が、通算12アンダーでフューリックと並び2位タイに食い込む存在感を見せつけ、通算11アンダー単独4位にルイス・ウーストハウゼン(南ア)。さらに通算8アンダー5位タイにローリー・マキロイ(北アイルランド)とジャスティン・ローズ(英)が入っている。

 今大会7度の優勝を誇るタイガー・ウッズ(米)はノーボギーの4アンダー66をマークし、通算4アンダーでルーク・ドナルド(英)らと並び8位タイに食い込んだが、日本勢は最終日も苦戦。石川遼が通算6オーバー50位タイ、藤本佳則が通算8オーバー60位タイ、武藤俊憲は通算11オーバー67位タイに終わった。尚、谷口徹は途中棄権している。

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