P.ハリントン、ライダーカップ出場に望み繋ぐか…？

　今シーズンのメジャー最後戦、第94回全米プロゴルフ選手権（サウスカロライナ州、キアワ・アイランド・ゴルフリゾート）は現地時間11日、順延となった第2ラウンドの続きと第3ラウンドの競技を行ったが、午後になり雷の危険が出てきたため再びサスペンデッドが決まった。

　首位から5打差以内に18人がひしめき、誰が勝ってもおかしくない展開の中、暫定トップタイにローリー・マキロイ（北アイルランド／9ホール終了時点）とビジェイ・シン（フィジー／7ホール終了時点）が並んだが、最終日は上位の選手ほど消化しなければならないホール数が多く、タフな消耗戦になりそうだ。

　そのためすでに第3ラウンドをホールアウトしている選手が有利という見方もある。たとえば歴代チャンピオンのひとりパドレイ・ハリントン（アイルランド）は第3ラウンドを3アンダー69にまとめ通算1アンダーで24位タイから暫定11位タイに浮上し「（首位に）5ストロークはそれほどの差ではない。天候次第だが上がスコアを少しでも落とすようなことがあれば追いつくチャンスは十分にある」と逆転Vに意欲を見せている。

　9月に欧米チーム対抗戦のライダーカップ（9月28日〜30日／米イリノイ州、メディナーCC）を控えているが、ハリントンがメンバー入りするためには「今週、余程良い成績を残してもらわないと（キャプテン推薦に入れない）…」と欧州チーム主将のホセ・マリア・オラサバル（スペイン）が大会前語っていることもあり、今大会に臨むハリントンの意気込みは相当なものがある。好調なショットにパットが噛み合えば逆転の目が出てきそうな気もするが…。

「結果は誰にもわからない。でもチャンスがあることだけは確かでしょ」というハリントンは残り1日、邪心を振り払い無欲で18ホールを駆け抜けるつもりだ。