有村が悲願の国内メジャー初V！　朴仁妃の猛追振り切り今季3勝目

　国内女子ツアーの今季公式戦第2戦、日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯は9日、滋賀県のタラオカントリークラブ 西コースを舞台に最終ラウンドの競技を終了。単独首位からスタートした有村智恵が、朴仁妃（韓）の猛追を振り切り悲願の国内メジャー初優勝を達成した。

　前日、大会史上初となる3日連続『60』台をマークした有村。後続に3打差をつけて最終日を迎えたが、この日は一転して我慢のゴルフを強いられる。出だし直後の2番のバーディ奪取で幸先の良い滑り出しを見せるが、その後はスコアカード通りのプレーとなり8番でボギー。イーブンパーで折り返した後半開始直後の10番で再びバーディを奪うものの、この流れにうまく乗れずパープレーが続き、15番でまたもボギーを叩いてしまう。

　有村が苦戦している間に優勝争いに加わったのは、この日首位から8打差の6位タイからスタートした朴。1番でいきなりバーディ奪取を決めると、4番でこの日唯一のボギーを叩くが、5番、8番でバーディを奪い2アンダーで折り返す。すると14番から驚異の5連続バーディを披露し、結局7アンダー65をマークして通算12アンダーでホールアウト。終盤の猛チャージで最終組で回る有村に1打差まで迫り大きなプレッシャーをかける。

　しかし、有村は現在米女子ツアー賞金ランキングトップを走る朴の追い上げに屈せず、わずか1打差のリードで迎えた最終18番、ボギーが許されない展開で見事にパーセーブを決め逃げ切り勝ち。来季の米ツアー挑戦を表明した有村が、今季3勝目を国内メジャー初優勝という最高の形で飾った。

　有村から惜しくも1打差で優勝を逃した朴が単独2位。さらに1打差の単独3位に初日単独トップの吉田弓美子、通算8アンダー4位タイに金田久美子、笠りつ子が入っている。

　そのほか、3年連続賞金女王を狙うアン・ソンジュ（韓）は2つスコアを伸ばし通算4アンダー11位タイでフィニッシュ。横峯さくらは6つのボギーを叩くなどふるわず、通算3オーバー38位タイで4日間の競技を終えた。