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プレーオフ月曜順延の死闘を制して申が優勝!

2012/09/11 09:15
プレーオフ月曜順延の死闘を制して申が優勝!

 

 約1,000人の熱心なファンが見守る中、申智愛(韓)が月曜まで持ち越された9ホールに及ぶプレーオフを制して2年ぶりの優勝を飾った。

 全英リコー女子オープン(現地時間13〜16日/英国、ロイヤル・リバプールGC)の前哨戦でもある米女子ツアー、キングスミル選手権(バージニア州、キングスミル・リゾート リバーC)は最終ラウンドを行った現地時間9日、通算16アンダーで並んだ申とポーラ・クリーマー(米)がプレーオフでも互いに一歩も譲らず、8ホールを終了した時点で日没。翌10日に9ホール目を再開した。

 前日までの8ホールは、延々と18番の繰り返しだったが、16番パー4にホールを変えて再開された死闘。2人揃ってパーオンしたが、クリーマーはダブルブレークのダウンヒル9メートルのパットを1.5メートルもオーバー。返しのパットを外してパーセーブできなかった。対する申は、4.5メートルのバーディパットを1メートル弱ショートさせたものの、これをきっちり沈めてパーセーブ。2010年ミズノクラシック以来となるツアー9勝目をもぎ取った。

 2人でのプレーオフでは史上最長の9ホール。3人以上でも1972年に3人で行われた10ホールが最長とその記録に迫る長丁場だった。勝った申は「月曜日にインタビューを受けるなんて初めて。でも勝つのは大変だった。昨夜は疲れていて、朝になってもまだそれが残っていた。でも少し風があって寒くてコンディションが違っていたから、ただ自分のテンポを保つことだけ心がけた」と振り返った。まだ米ツアーのメンバーですらなかった2008年にいきなり全英リコー女子オープンで優勝しセンセーションな世界デビューを飾ったものの、しばらく勝てずに苦しんでいたが、この復活で3日後に迫った思い出の大会も一気に勝ちに行く。

 敗れたクリーマーは「ベストなドライバーを打ったけど、セカンドショットはもう2ヤード右に打ちたかった。ファーストパットは素晴らしかったけれど、パッティンググリーンより少しはやかった。パーパットは左から右に大きく切れる難しいライン。これも悪くなかったけど…」と唇をかんだ。

 申もクリーマーもギャラリーが少ないことを覚悟して臨んだ月曜早朝のプレーオフ再開。だが、想像以上のファンが死闘の行方を見守ったことに共に感激しながら、それに応える名勝負を見せた。

 尚、3位以下は日曜日のうちにプレーを終了しており、日本勢は宮里美香、宮里藍が揃って通算12アンダー7位タイ、片平光紀が通算イーブンパー55位タイで大会を終えている。

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