英国勢健闘でライダーカップに弾み？

　2年に1度アメリカとヨーロッパが威信と名誉をかけチーム戦で激突するライダーカップ（現地時間28〜30日／米イリノイ州、メダイナCC）がいよいよ来週に迫った。今年はホームで戦う米チーム有利との見方もあるが、ここ5大会で4勝1敗と対戦成績で勝るヨーロッパ勢も決戦に照準を合わせ調子を上げてきている。

　特に今季今ひとつ精彩を欠いた世界ランク3位のルーク・ドナルド（英）はプレーオフシリーズ最終戦、ザ・ツアー選手権（ジョージア州、イースト・レイクGC）で尻上がりに調子を上げ、優勝したブラント・スネデカー（米）に4打差の3位タイに食い込み存在感をアピール。

　また同郷のジャスティン・ローズ（英）も優勝には一歩及ばなかったものの3打差の単独2位に入り、来るべきライダーカップに弾みをつけた。2人とも前週までのフェデックスポイントランクはトップ10圏外だったがローズは24位タイから6位にジャンプアップ。ドナルドが15位から9位へ浮上しともにトップ10入り、気分良く欧米対決に進むことが出来そうだ。

　とはいえ最終戦で勝ったスネデカーや5位タイに入ったウェブ・シンプソン（米）＆ブッバ・ワトソン（米）らアメリカにも勢いのある若手が揃っている。2008年以来2大会ぶりのカップ奪還を狙う米チームと、アウェイでの連覇を目指す欧州チーム。いずれにせよ手に汗握る接戦となりそうだ。