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ライダーカップ セベの魂とともにプレーする欧州チーム

2012/09/26 12:07
ライダーカップ セベの魂とともにプレーする欧州チーム

 

 今はなき英雄、セベ・バレステロス(スペイン)の魂を胸に、欧州チームが名誉をかけた戦いに挑む。

 2年に1度の欧米決戦、ライダーカップは、現地時間28日、米イリノイ州、メダイナCCを舞台に開幕。ホセ・マリア・オラサバル(スペイン)率いる欧州チームとデービス・ラブIII率いる米国チームの精鋭同士が激突する。

 この大会では、両チームともに揃いのユニフォームに身を包み、バッグもお揃いで心をひとつにするが、その欧州チームのバッグのポケット部分に渋く光るのが、昨年5月に54歳で死去したセベのシルエットだ。セべは、欧州チームの一員として8度、プレーしている。

 セべは1997年には主将としてチームを率いた経験もあるだけに、そのシルエットが見守る中でプレーすることは、後輩たちにとって心強いことこの上ないはずだ。

 シルエットに描かれているのは、セントアンドリュースで行われた1984年全英オープンでウイニングパットを入れた直後にガッツポーズをしているセベの姿。オラサバルは「彼はいつも『自分のキャリアでもっとも素晴らしい瞬間は、(84年)セントアンドリュースでトム・ワトソンを負かすパットを入れた瞬間だ』と言っていた」と懐かしそうに語った。同時に「セベがいないライダーカップは初めてで、それは僕にとって本当にタフなこと。でも、これ(バッグに描かれたシルエット)があることで、みんなの心に何かが生まれるといいと思っている」とも口にした。

 欧州勢の心の支えであるセベ。その闘志を受け継いだ後輩たちが、打倒米国に向けてスイッチをオンにした。

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