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ライダーカップ 余裕の欧州、背水の陣の米国が激突!

2012/09/27 10:15
ライダーカップ 余裕の欧州、背水の陣の米国が激突!

 

 名誉をかけた2年に1度の欧米決戦がいよいよ幕を開ける。

 現地時間28日から開催するライダーカップ(米イリノイ州、メダイナCC)を前に現地はヒートアップ。戦いを控える両チームが激しく火花を散らしている。

 連覇のかかる欧州チームは、昨年5月に亡くなったセベ・バレステロス氏(スペイン)のシルエットをつけたキャディバッグをそれぞれが使用。ライダーカップで英雄と呼ばれた男の熱い魂を胸に打倒米国に燃えている。ホセ・マリア・オラサバル主将(スペイン)は、セベのパートナーとして何度もチームに貢献した経験を持つだけに、セベに捧げる優勝を持ち帰りたいという気持ちが人一倍強い。

 これが選手たちに伝わらないはずはない。世界ランクNo.1のローリー・マキロイ(北アイルランド)に同3位のルーク・ドナルド(英)、同4位のリー・ウェストウッド(英)と好調な面々をずらりと揃え、勝利に向けて一丸となる。

 一方、地元開催だけにどうしても負けられない米国チームも、デービス・ラブIII(米)主将を中心にチームワークは万全だ。勝負のカギを握るのは、実力がありながらライダーカップになると今ひとつ結果を残せていないタイガー・ウッズ(米)とフィル・ミケルソン(米)の2人。メジャー14勝を誇りスランプの後、世界ランク2位にまで復活してきたタイガーは、マッチプレーに強いはずだが、同大会での実績は13勝14敗2分けと不甲斐ない。一方のミケルソンも11勝17敗6分けと大きく負け越している。

 最強となるべき2人がこれでは、過去8大会で2勝6敗と米国チームの分が悪いのも仕方のない話。それだけに、様々な経験を経て人間的にも大きく成長したはずの2人が、今回は実力どおりの結果を出してチームに大きく貢献し勝利に導きたいところだ。

 なお大会は両チーム12人ずつのメンバーで行われ、初日は午前にフォーサム(2人のプレーヤーが1つのボールを交互に打つストローク形式)、午後にフォーボール(2人のプレーヤーのうち良いスコアが採用される競技形式)、2日目も午前にフォーサム、午後にフォーボール、最終日はシングルス戦でいずれもマッチプレー形式で行われる。勝てば1ポイント、引き分けは0.5ポイントずつ(負けは0ポイント)を獲得し、合計ポイントの多いチームが勝利となる。

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