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ライダーカップ 欧州チームが大逆転でカップ死守!

2012/10/01 09:56
ライダーカップ 欧州チームが大逆転でカップ死守!
第39回ライダーカップを制した欧州チーム。4ポイントのビハインドで迎えた最終日のシングルス戦12マッチで8勝を挙げて大逆転を収めた。(写真提供:AP/アフロ)

 

 誰がこんな結末を予想しただろうか? 絶対絶命と思われた欧州チームが4ポイントのビハインドを跳ね返し、まさかの大逆転でカップを守り抜いた。

 2年に1度、アメリカとヨーロッパが名誉をかけて激突するライダーカップは米イリノイ州のメダイナCCを舞台に現地時間30日、最終日のシングルス12マッチを終了。この日だけで8.5ポイントを獲得した欧州チームが14.5-13.5で勝利を収めた。

 2日目までのチーム戦を終え10-6で欧州チームから4ポイントの大量リードを奪った米国チーム。ホームの大ギャラリーに見守られ圧勝を誓ったが、予想だにしなかった結末が待ち受けていた。

 まずはチーム戦で大活躍だったブッバ・ワトソン(米)を世界ランキング3位のルーク・ドナルド(英)が2アンド1で一蹴すると、続くイアン・ポルター(英)、ローリー・マキロイ(北アイルランド)、ポール・ローリー(スコットランド)が立て続けにポイントを奪い、一気に10-10のタイに持ち込む。

 ピンチに立たされた米国チームは、ダスティン・ジョンソン(米)が若いニコラス・コルサーツ(ベルギー)を3アンド2で破ってようやく1ポイントを獲得するも、最終18番までもつれたフィル・ミケルソン(米)対ジャスティン・ローズ(英)の戦いは、上がり2ホールで超ロングパットを沈めたローズが逆転で勝利を収め再び11-11のタイとなった。

 その後セルヒオ・ガルシア(スペイン)、リー・ウェストウッド(英)が欧州チームに2ポイントを追加する一方、米国チームもザック・ジョンソン(米)とジェイソン・ダフナー(米)が勝ち2ポイントを獲得。2マッチを残して両チームまったく互角の13-13で並び、決着はスティーブ・ストリッカー(米)対マーティン・カイマー(独)、タイガー・ウッズ(米)対フランセスコ・モリナリ(伊)の2組に委ねられた。

 オールスクエアで迎えた17番パー3で、ストリッカーが痛恨のボギーを叩いてカイマーが1アップ。最終18番で引き分けても勝利が決まるカイマーは最後の最後、執念でパーをセーブし14ポイント目をチームに献上。歓喜の雄叫びを上げるカイマーに、欧州チームの選手たちが次々抱きついてグリーンサイドは大混乱となり、タイガー対モリナリの最終組がしばらくグリーンを狙えないほどの盛り上がりを見せた。

 最終マッチはタイガーが1アップのまま終われば14-14で引き分けとなるところだったが、最終18番パー4でタイガーが短いパーパットを外しボギーを叩く大誤算。モリナリが引き分けに持ち込んだことで、欧州チームが14.5ポイントとして大逆転勝利を手にした。

 ちなみにタイガーはシングルスで引き分け0.5ポイントを獲得したものの、チーム戦での3連敗によりチームの足を引っ張ったといわれても仕方ない。逆にキャプテン推薦で選ばれたポルターは4戦4勝で欧州チーム勝利の立役者となった。

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