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D.ラブIII&J.フューリック首位並走 今田は最終日出場逃す

2012/10/21 10:00
D.ラブIII&J.フューリック首位並走 今田は最終日出場逃す

 

 大会ホストのデービス・ラブIII(米)と2年ぶりの優勝を狙うジム・フューリック(米)。ともにライダーカップで苦渋をなめた2人が雪辱を胸に首位に並んだ。

 米男子ツアーのフォールシリーズ第3戦、マクグラドレー・クラシックは現地時間20日、ジョージア州のシー・アイランドGCシーサイドCを舞台に第3ラウンドの競技を終了。前日2位タイにつけたラブIIIとフューリックが4アンダー66をマークし、通算13アンダーでトップの座を分け合った。前日のトーナメントリーダー、アージュン・アトワル(インド)とD.J.トラハン(米)が通算11アンダー3位タイ。初日トップのバド・コーリー(米)が通算10アンダー単独5位につけている。

 ホームを舞台に戦ったライダーカップでまさかの逆転負けを経験した米国チームのキャプテンを務めたラブIIIと、主要メンバーのひとりだったフューリック。特にフューリックは今季、トランジションズ選手権でプレーオフに敗れ、全米オープンでは69ホール目までトップを走りながら土壇場で逆転負け。WGC-ブリヂストン招待では72ホール目でまさかのダブルボギーを叩いて優勝を逃し、ライダーカップ最終日のシングルスではセルヒオ・ガルシア(スペイン)相手に優位にマッチを進めながら上がり2ホールで相手に勝ちを譲るなど、悔やんでも悔やみ切れない状況が続き、2年ぶりのツアー通算17勝目がなかなかつかめずに苦しんでいる。

 フューリックの現状を十分に承知しているラブIIIは「今年のフューリックはヒーローになってもおかしくなかった。紙一重のところでチャンスを逃し続けているんだからね。でも今日はすべてのホールでバーディを獲るんじゃないかと思うほど素晴らしいプレーだった。本当のところは誰にも負けないほど好調なのだろう」と勝ちに飢えたライバルに賞賛を惜しまない。

 とはいえラブIIIも2008年以来4年ぶりの優勝を狙う身。今週は気持ちも新たに中尺パターで勝負に挑んでおり、悔しかったライダーカップでの敗戦を「モチベーションにして優勝争いを盛り上げる」と久々の勝利に照準を合わせた。

 尚、カットラインぎりぎりの67位タイで決勝ラウンド進出を決めたディフェンディング・チャンピオンのベン・クレーン(米)が8アンダー62と爆発。通算9アンダーまでスコアを伸ばし一気に6位タイに浮上した。

 しかし同じ67位タイからスタートした今田竜二は、バーディを5つ奪いながらボギー3つ、ダブルボギー1つを叩いてイーブンパー70止まり。通算1アンダーに終わり、予選は通ったものとみなし賞金は貰えるものの、最終ラウンドには進めなくなった。米ツアーでは予選通過人数が想定以上に膨らんだ場合、3日目に2度目のカットを採用するシステムがあり、今回は通算2アンダー66位タイまでの71人が最終ラウンドにコマを進め、今田を含む17人が3日目終了時点でコースを後にした。

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