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S.ピーターセン、プレーオフ制し今季初V 藍20位タイ終戦

2012/10/21 18:12
S.ピーターセン、プレーオフ制し今季初V 藍20位タイ終戦
3ホールに及ぶプレーオフを制し今季初優勝を手にしたS.ピーターセン。(写真提供:AP/アフロ)

 

 プレーオフ3ホール目。日が西に傾きピンが長い影を落とす中、1メートル強のバーディパットを沈めたスーザン・ピーターセン(ノルウェー)は両のこぶしを握りしめ「イエス!」と絶叫。すかさず駆け寄ったヤニ・ツェン(台)からシャンパンシャワーで祝福され、文字通り勝利の美酒に酔いしれた。

 米女子ツアーのアジアシリーズ第2戦、LPGAハナバンク選手権は現地時間21日、韓国のスカイ72GCオーシャンCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。2日目を終え後続に5打差をつけトーナメントをリードしていたピーターセンが最終日はエンジンがかからず2つのダブルボギーを叩いて後退。一時トップの座から転落する場面もあり、一気に混戦模様に拍車がかかった。そんな中、6位タイからスタートしたカトリオーナ・マシュー(スコットランド)が5アンダー67の好スコアをマークして通算11アンダーで先にホールアウト。最終組のピーターセンは18番でバーディを奪えず、2人が並び決着はプレーオフにもつれ込んだ。

 18番パー5で行われたサドンデス1ホール目。ともにセカンドショットをグリーン手前のバンカーに入れてパーで分け合うと、続く2ホール目は2メートル弱のバーディパットをピーターセンが打ち切れず互いにパー止まり。3ホール目は刻んで3打目勝負のマシューがバーディパットを外し、2打目でグリーン奥のバンカーにつかまったピーターセンが絶妙のショットでピンそば1メートル強に寄せ遂にバーディ奪取に成功。マシューの追撃を振り切りピーターセンが今季初、ツアー通算9勝目を達成した。

 その他上位陣は通算10アンダー単独3位にディフェンディング・チャンピオンのツェンが入り、通算9アンダー単独4位に地元のスーパースター、朴セリ(韓)。さらに通算8アンダー5位タイにレクシー・トンプソン(米)とサンドラ・ガル(独)が食い込んだ。

 ちなみにツェンのトップ10入りは5月のサイベース・マッチプレー選手権以来およそ5か月ぶり。ロレックスランキング(女子世界ランキング)ダントツのNo.1に立ちながら6月以降低迷。復活の糸口がつかめずに苦しんできたが、今週は54ホール目でチップインイーグルならプレーオフというところまで復調。来週、母国で行われるサンライズLPGA台湾選手権(25〜28日/台湾、サンライズG&CC)の連覇に大きな弾みをつけた。

 一方、日本勢で唯一出場していた宮里藍は我慢のゴルフ。13番までに3つのボギーを叩いてスコアを落とす展開となったが、勝負どころの上がり2ホールはきっちり連続バーディで締めくくり何とかイーブンパー72にスコアを戻し、通算3アンダー20位タイで3日間の競技を終えている。

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