賞金女王争いクライマックス！　米女子ツアー最終戦にダブル宮里参戦

　賞金女王の座をかけて総額150万ドル（約1億2,000万円）、優勝50万ドル（約4,000万円）の高額賞金がかかった米女子ツアー最終戦、CMEグループ・タイトルホルダーズ（フロリダ州、ツインイーグルスGCイーグルC）が現地時間15日に開幕する。

　本大会は今季行われた同ツアーの各トーナメントからそれぞれ3人ずつが出場権を獲得する（すでに出場権が確定している場合は順位が繰り下がる）独特なスタイルを採用しており、豪華なメンバーが顔を揃える。その中でも注目は、現在226万6,638ドル（約1億8,200万円）を稼いで賞金ランキング首位のインビー・パーク（韓）と、約40万ドル（約3,200万円）と大差ながらこれを追走するステイシー・ルイス（米）の2人の戦いだ。

　先週のロレーナ・オチョア招待では、パークが単独首位で最終日を迎えながら、クリスティー・カー（米）にまさかの逆転負け。4位タイに入ったルイスが一足先にポイント制のプレーヤー・オブ・ザ・イヤー（年間最優秀選手賞）を獲得している。米国勢がこのタイトルを手にしたのは、1994年のベス・ダニエル（米）以来18年ぶりとあって、感慨もひとしおだったが、それに浸る間もなく逆転でダブルタイトルに輝ける可能性がある今大会に挑むことになる。

　初めての賞金女王にむけてアドバンテージを持って臨むパークは「（タイトルは）とても大切だけど、コントロールできるのは自分のゲームだけ。他の選手のプレーについてはどうすることもできないから、自分のことをするだけ。自分のことに集中する事がとても大事。もてるすべてのエネルギーを注いでベストを尽くしたい」と胸を張った。年間最優秀選手賞とのダブルタイトルは惜しいところで逃したが、実力の証明とも言える平均ストロークNo.1のベアトロフィもかかっているだけに、有終の美を飾るべくこちらも全力で戦う。

　日本勢は、宮里藍と宮里美香の2人が出場。それぞれ優勝を手にしてシーズンを最高の形で締めくくりたいところだ。

　そのほか、ロレックスランキング（女子世界ランキング）No.1のヤニ・ツェン（台）、2週連続Vを狙うカー、申智愛（韓）、チェ・ナヨン（韓）、フォン・シャンシャン（中）、レクシー・トンプソン（米）ら実力者はすべて参戦。タイトル争いを繰り広げるパークとルイスを横目で見ながら、ビッグプライズをさらおうと目論んでいる。