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父とのラウンドで初心に帰ったL.ウェストウッド

2013/02/08 12:36
父とのラウンドで初心に帰ったL.ウェストウッド

 

 リー・ウェストウッド(英)が初心に帰って悲願のメジャー初優勝に向けてプレーしている。

 世界ランクNo.1も欧州ツアー賞金王も獲得経験があり、ライダーカップ欧州チームの主要メンバーでもあるウェストウッドだが、メジャーの舞台では未だ勝てずにいる。今季は心機一転アメリカに引越し更なる飛躍を誓っているが、今週の米男子ツアー、AT&Tペブルビーチ・ナショナル・プロアマ(現地時間7〜10日/カリフォルニア州、ぺブルビーチGL他)はそんなウェストウッドにとって特別な大会になったようだ。

 3つのコースを使用して、3日間はプロとアマチュアが組んでプレーする形式の同大会で、ウェストウッドが一緒にプレーしているアマチュアは父のジョンさん。数学教師だったジョンさんはフットボールやクリケット、ラグビーなどをやっていた息子を12歳の時、近所のキルトン・フォレストというコースに連れて行った。父子はよく釣りにも行ったが、釣りをするより石投げをしているほうが多かった息子は、初日はショットが散らかって近所の家という家に打ち込みそうだったほどだという。それでも父は忍耐強く一緒にプレーし、3日目に息子はチップインで人生初のバーディを奪った。

 その後息子はゴルフに熱中し19歳でプロ転向。メジャータイトルを狙うまでに成長したが、実は父も息子と同じ日、同じホールで初バーディを経験していた。そんなエピソードをポツリ、ポツリと打ち明ける父と笑顔でプレーする息子。ウェストウッドは当時を振り返り「今になっても父がなぜ、僕をコースに連れて行ったのかわからないんだ。ゴルフの才能? 才能なら母から受け継いだんだと思うよ」と笑う始末。「父は、色々なレッスンを受けに連れて行ってくれたが、そこでは座ってみていただけだった」とも付け加えた。独特のムードを醸し出す父子だが、息子にとって父とのラウンドは初心を取り戻すいいきっかけになっているようだ。

 米ツアーはこれが今季初戦だが、先週は欧州ツアーのオメガ・ドバイ・デザート・クラシックでプレーしており、5位タイとシーズン初戦としてはまずまずのスタートを切っている。まずは4月に迫った今季最初のメジャー、マスターズに向けてウェストウッドは父の様々な教えを思い出し、気持ちも新たにプレーする。

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