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地元期待のJ.メリック、プレーオフ制しツアー初V! 石川61位タイ

2013/02/18 11:31
地元期待のJ.メリック、プレーオフ制しツアー初V! 石川61位タイ
ノーザン・トラスト・オープン最終日。地元出身のジョン・メリック(写真)がチャーリー・ベルジャンとのプレーオフを制し、ツアー初優勝を飾った。(写真提供:AP/アフロ)

 

 プレーオフを制した勝者は言葉を詰まらせた。少年時代から憧れた地元の大会でジョン・メリック(米)が念願のツアー初優勝を手に入れた。

 米男子ツアー、ノーザン・トラスト・オープンは現地時間17日、カリフォルニア州のリビエラCCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。連覇を狙ったビル・ハース(米)が中盤5つのボギーを叩いて後退したため上位は大混戦。首位が目まぐるしく入れ変わる中、最終ホールでバーディを捩じ込み通算11アンダーとしたチャーリー・ベルジャン(米)と地元出身のジョン・メリック(米)によるプレーオフにもつれ込んだ。

 18番パー4で行われたサドンデス1ホール目は両者パーで分け合い、迎えた2ホール目は距離の短い10番パー4。果敢にワンオンを狙ったベルジャンは右のラフにつかまり2打目もグリーンをこぼれパーセーブに失敗。2オン、2パットでパーをセーブしたメリックがツアー7年目にして初のPGAタイトルを手にした。

「言葉が出ない」と目にうっすらと涙を浮かべ声を詰まらせたメリック。地元カリフォルニア、ロングビーチ出身で大学時代は舞台のリビエラCCにほど近いUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)のエースとして全国レベルの大会で活躍した。

 2001年、伊澤利光がこの大会でプレーオフを戦ったとき(ロバート・アレンビー(豪)が6人によるプレーオフを制して優勝)は、18番のグリーンサイドでその光景をつぶさに眺め「いつか自分もここでプレーしたい」と胸を踊らせたもの。一番勝ちたかった大会での勝利に、30歳のメリックは万感の思いで地元のギャラリーの声援に応えた。

 その他上位陣は、最終ホールでボギーを叩きプレーオフ進出を逃したフレデリック・ヤコブソン(スウェーデン)とチャール・シュワーツェル(南ア)、ハースの3人が通算10アンダー3位タイ。予選ラウンドをトップで通過したベ・サンムン(韓)がこの日4アンダー67の好スコアでハンター・メイハン(米)と並び通算8アンダー8位タイに食い込んだ。

 またセルヒオ・ガルシア(スペイン)は通算5アンダーでアーニー・エルス(南ア)、ジム・フューリック(米)とともに13位タイ。シーズン初戦を戦ったルーク・ドナルド(英)はスコアを4つ落とし、通算4アンダー16位タイ。フィル・ミケルソン(米)はイーブンパー71止まりでリー・ウェストウッド(英)らと並ぶ通算3アンダー21位タイに終わっている。

 一方、今季初の予選突破を果たした石川遼だったがチャージを誓ったこの日も3連続ボギーを叩くなど本来の調子とはほど遠い内容で3オーバー74。通算5オーバー61位タイで4日間の競技を終了している。

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