藍、美香、桃子の2013シーズンスタート！

　初のメジャー制覇に期待がかかる宮里藍、宮里美香の2人がいよいよシーズンをスタートさせる。

　米女子ツアー今季第2戦、ホンダLPGAタイランドが現地時間21日、タイのサイアムCCを舞台に開幕する。注目選手の1人でもある藍は初日からいきなり世界ランキングNo.1のヤニ・ツェン（台）、スーザン・ピーターセン（ノルウェー）と共にプレーすることが決まっている。

　今季で米ツアー本格参戦8年目。それだけに開幕といっても気負いはない。3年前に優勝し、昨季は優勝争いの末、ツェンに敗れて2位となったコースは熟知しているが、冷静に状態を分析。「例年よりラフがすごく深い」と正確なショットで勝負を挑む。

　前週のツアー開幕戦では首位に2打差の単独2位、今大会では3連覇がかかる好調ツェンとのラウンドで、自身も波に乗っていきなりシーズン初勝利といきたいところだ。

　一方の美香はクラブ契約をブリヂストンからテーラーメイドゴルフに一新して臨むシーズンとなる。ドライバー重視のクラブ選びで自己最大ヘッドの新しい『R1』を選択。昨季はフェアウェイキープ率がツアーNo.1の84.8％だったが、今回のクラブ選びで意外なことが判明した。「これまでヒールに近い場所に当たってまっすぐ飛んでいたことがわかって驚いた。でも、クラブ調整で（フェイスの）真ん中に当たるようになった」と美香。さらに精度の高いショットでツアー2勝目を狙う。

　また、先週好発進しながら週末に崩れて48位タイに終わったルーキーの上原彩子も出場。予選ラウンドでは上田桃子と同組でプレーする。上田は米ツアーでは先輩にあたるが、年齢は上原のほうが上とあってお互いに負けてはいられない。そのライバル心を原動力に、共に結果を出したいところだ。

　実力者たちもこぞって参戦。前週、逆転優勝を飾った申智愛（韓）を筆頭にパワフルな名前がずらりと並ぶ。昨季のプレーヤー・オブ・ザ・イヤー（年間最優秀選手賞）、ステイシー・ルイス（米）、賞金女王インビー・パーク（韓）、クリスティー・カー（米）、ポーラ・クリーマー（米）らが開幕早々、勝利に向かって突き進む。

　その他日本勢では、プロ1年目を米ツアーで過ごした経験を持つ諸見里しのぶも出場。地元、沖縄で行われる国内女子ツアー開幕戦、ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント（3月8〜10日／沖縄、琉球ゴルフ倶楽部）を前に大きな花火を上げようと気合を入れている。また、昨年のプロテストで合格したばかりのルーキー、比嘉真美子も参戦。プロ入り後初めての海外だが、アマチュア時代はナショナルチームの一員としてあちこちでプレーしているだけに落ち着いて金星を狙う。