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I.パーク大逆転V! 17歳最終ホールで自滅… 藍21位タイ

2013/02/24 19:36
I.パーク大逆転V! 17歳最終ホールで自滅… 藍21位タイ

 

 最後の最後にドラマが待っていた。優勝目前だった地元期待の17歳アリヤ・ジュタヌガーン(タイ)が72ホール目でまさかのトリプルボギーを叩いて自滅。昨季の賞金女王インビー・パーク(韓)に優勝が転がり込んだ。

 米女子ツアー今季第2戦、ホンダLPGAタイランドは現地時間24日、タイのサイアムCCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。単独トップからスタートしたジュタヌガーンがホールインワンあり、トリプルボギーありの波乱のラウンドでイーブンパー72とスコアを伸ばせず、5アンダー67をマークしたパークが前日の単独5位から大逆転で勝利を収めた。

 12番パー3でジュタヌガーンのティーショットがカップに吸い込まれた瞬間、誰もが17歳のニューヒロインの勝ちを確信した。ところが2打リードで迎えた最終18番パー5。2オンを狙った第2打がグリーン手前のバンカーの淵にめり込みアンプレアブルに。1打罰でバンカー内にドロップして放った4打目もグリーンを大きくオーバーし、下りの難しいアプローチを残してしまう。そして、パターで転がすことを選んだ5打目がグリーンにさえ乗らず、6打目がカップをオーバー。1メートル強を入れてダブルボギーなら、先に通算12アンダーでホールアウトしていたパークとのプレーオフとなるが、そのダブルボギーパットもカップに蹴られ悪夢のトリプルボギー。姉のモリヤ(通算9オーバー59位タイ)がグリーンサイドで見守る中、地元の声援を一身に受けたジュタヌガーンは通算11アンダーで単独2位に終わった。

 勝ったパークは「まさか勝てるとは…。こんな結果になるなんて全く思ってもいませんでした。でも今日はいいプレーが出来たので満足です。アリヤ(ジュタヌガーン)は素晴らしいプレーをしました。これからきっとこういう機会が沢山あるはず」と敗れた17歳にエールを送った。

 また、この日コースレコードタイの9アンダー63をマークしたディフェンディング・チャンピオンのヤニ・ツェン(台)が、通算10アンダーでステイシー・ルイス(米)、ベアトリス・リカーイ(スペイン)、リュウ・ソヨン(韓)とともに3位タイに食い込んでいる。

 一方日本勢は、宮里藍がバーディを先行させながら「いい流れが作れそうだったのに、その後足踏みしてしまった」と3バーディ、2ボギーの1アンダー71にとどまり、通算3アンダー21位タイに入ったのが最高。それでも「スコア的には残念ですがゴルフの感触は悪くない。アイアンの距離感がもう少し上がればチャンスをものに出来る」と手応えを口にした。

 ルーキーの上原彩子は2つスコアを落とし通算1アンダー28位タイ。最終ホールをダブルボギーとした宮里美香は通算1オーバー33位タイにとどまり、上田桃子はスコアを5つ落とし通算7オーバー52位タイに終わった。

 また、スポット参戦の諸見里しのぶは通算10オーバー61位タイ。比嘉真美子は通算20オーバーで出場70人中最下位の単独70位だった。

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