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H.メイハン連覇の夢を破りM.クーチャーがWGC初優勝!

2013/02/25 09:38
H.メイハン連覇の夢を破りM.クーチャーがWGC初優勝!
WGC-アクセンチュア・マッチプレー選手権決勝。M.クーチャー(写真)が連覇を狙ったH.メイハンを2アンド1で下しWGC初優勝!(写真提供:AP/アフロ)

 

 強風が吹き荒れた最終日、最後に笑ったのは初戦で藤田寛之を破ったマット・クーチャー(米)その人だった。

 世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズのシーズン初戦、WGC-アクセンチュア・マッチプレー選手権(アリゾナ州、ザ・ゴルフクラブ at ダブマウンテン)は現地時間24日にすべての日程を終え、アメリカ人同士の決勝戦を制したクーチャーがWGCシリーズ初、米男子ツアー通算5勝目を飾った。

 クーチャーは準決勝でジェイソン・デイ(豪)を4アンド3で下し、決勝戦はイアン・ポルター(英)をやはり4アンド3で撃破したディフェンディング・チャンピオン、ハンター・メイハン(米)との一戦を戦うことに。

 メイハンは2003年&04年で大会連覇を達成したタイガー・ウッズ(米)以来の2年連続Vを狙ったが、今週絶好調のクーチャーがこのマッチでも先手を取り、フロント9を終了した時点で4アップと圧倒的優位に立った。

 しかし後半はメイハンが意地を見せる。10番パー4でクーチャーがボギーを叩き、11番でメイハンがバーディを奪って2アップまで差を縮め圧勝ペースが接戦へと変化し始める。

「ハーフが終わった時点では楽勝かと思ったけれど後半のメイハンはさすがだった。2年連続決勝戦に進出するだけのことはある。最後はひやひやだった」とクーチャーが言う通り、後半4バーディを奪ったメイハンがじわりと差を詰め、追いつめられたクーチャーが16番パー3でティーショットをグリーン奥のギャラリースタンドに打ち込むまさかのミス。救済を受け無罰でドロップしたがアプローチを寄せ切れずボギー。この時点でクーチャーの1アップに変わっていた。

 そして迎えた17番パー4。ティーショットをともにフェアウェイ右サイドのバンカーに打ち込んだが、ライが良かったクーチャーに対してボールが沈み難しいショットを要求されたメイハン。悩みに悩んだクラブでグリーンを狙ったメイハンのセカンドショットは再びバンカーへ。しかもブッシュが生えている厄介なライに掴まり3打目は出すだけ。その間クーチャーはバンカーから的確にバーディチャンスにボールを運び、メイハンが4打目を寄せ切れなかったところでギブアップ。クーチャーが初のマッチプレーチャンピオンに輝いた。

「こうしてトロフィーを掲げる姿を子供に見せられて嬉しい。夢が叶った。ただでさえ難しいコースに風が吹いて、今日は本当に難しいコンディションだった。その中でタフな戦いを強いられたけれど、ひとつひとつサバイバルする感覚はとても心地良かった」と満面の笑みを浮かべたチャンピオン。

「マスターズは?」とメジャー獲りへの意気込みを訊かれると「まだ先のことは考えていません。1試合1試合、目の前のことに集中したい」と控えめに抱負を口にしたクーチャー。193センチの大男が最後は勝負師から父親の柔和な顔を見せた。

 尚、3位決定戦はデイがポールターを1アップで下している。

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