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B.リカーイ号泣! 劇的バーディでプレーオフを制す

2013/03/25 11:19
B.リカーイ号泣! 劇的バーディでプレーオフを制す
米女子ツアーのキア・クラシック最終日。I.K.キムとのプレーオフを制したB.リカーイ(写真)が3年ぶりツアー通算2勝目を飾っている。(写真提供:AP/アフロ)

 

 2日目からトップを守ったベアトリス・リカーイ(スペイン)が、プレーオフ2ホール目で劇的バーディを沈め3年ぶりのツアー通算2勝目を挙げた。

 米女子ツアーのキア・クラシックは現地時間24日、カリフォルニア州のアビアラGCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。上位がスコアを落としたことで混戦に拍車がかかり決着は通算9アンダーとしたリカーイとキム・インキョン(韓)2人によるプレーオフにもつれ込んだ。

 夕闇が迫る18番パー4。サドンデス1ホール目をともにボギーで分け合って迎えた2ホール目。セカンドショットを右の池に近いラフに打ち込んだリカーイが不利に思われたが、そこからのアプローチを見事チップインさせ劇的なバーディ奪取。オーケーの距離に寄せていたキムがパーパットを沈める前にリカーイが勝利を決めた。

「本当に特別な優勝です。初優勝のときは産みの苦しみはなかったけれど、今回は自分の感情をコントロールするのが難しかったです。家族やコーチ、その他すべての人に感謝したいです」と涙ながらに3年ぶりの勝利を喜んだリカーイ。

 この日は単独トップからスタートしながら6番と11番でボギーを叩き、後続に一気に追い抜かれる場面も。距離の短い16番パー4でイーグル逃しのバーディを奪って勝利が見えたと思ったが、最終18番でボギーを叩いてキムに並ばれ一時は勝利を諦めた。だが勝利の女神はリカーイに最高のフィナーレを用意していた。

 結局キムは単独2位に終わり、通算8アンダー3位タイにポーナノン・パットラム(タイ)、モ・マーティン(米)、クリスティー・カー(米)が入った。ツアー通算39勝目を狙ったカリー・ウェブ(豪)は通算7アンダー6位タイに終わり、3試合連続優勝を目指したステイシー・ルイス(米)は終盤崩れて通算6アンダー9位タイで終戦した。

 一方、日本勢はアップダウンの激しいコースと難しいグリーンに苦しみチャージならず。32位タイからスタートした宮里藍は3バーディ、2ボギーの1アンダー71止まりで通算1アンダー。24位タイで4日間の競技を終えたが「ショットの調子はとても良かったけれど、グリーン上で苦戦しました。惜しいパットが多く紙一重のホールばかり。チャンスをもう少し活かせれば良かったけれど……」とフラストレーションが溜まったラウンドを振り返った。週末は咳が続いたこともあり、来週のオフは「体をしっかり休めて体調を整えて」今季メジャー初戦クラフト・ナビスコ選手権(現地時間4月4日〜7日/カリフォルニア州、ミッション・ヒルズCC)に挑むつもりだ。

 そのクラフト・ナビスコ選手権への出場権を目指し上位進出を誓った上原彩子はイーブンパー72で通算イーブンパー33位タイ。大会終了時点で出場資格のない選手の中で賞金総額10位に入り、見事出場権を獲得した。

 また4日間トータル131パットと3パットの山を築いた上田桃子は4オーバー76と崩れ、通算10オーバー単独66位に終わっている。

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