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ルール問題にLPGAが全面謝罪 それでも残るわだかまり…

2013/04/03 12:04
ルール問題にLPGAが全面謝罪 それでも残るわだかまり…

 

 ルール問題が引き起こした混乱は依然として続いている。

 前週の国内女子ツアー今季第4戦、アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKIではコンディションが悪かったため、初日に「泥がついたボールを拾い上げて拭くことができる」という追加特別競技規則が適用されたが、堀奈津佳がこれを誤用。元の位置に戻すところを6インチプレース(ボールの止まった位置から約15cm動かしてプレーすること)でプレーしてしまった。2日目終了後にこのミスに気付いた堀は失格覚悟で自己申告したが、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は規則文書が説明不足であることを理由にこれを無罰として扱った。その結果、堀は失格とならずに最終日も好プレーを続けて初優勝を手にした。

 だが、選手間にはこれを不服とする選手が続出しており、大会最終日の朝に話し合いが持たれたがここでは決着がつかず、ヤマハレディースオープン葛城(4〜7日/静岡県、葛城ゴルフ倶楽部 山名コース)会場で2日に改めて選手ミーティングが開かれた。LPGA側は「協会の完全なミス。事実を洗い出して、処分と再発防止策を検討したい」(小林浩美会長)と謝罪と今後の対策について話したが、依然としてわだかまりは残っている。

 競技委員会が裁定を下し競技が成立した以上、堀の優勝と言う事実は変わらないが、ゴルフは基本的に審判のいないスポーツ。プレーヤー自身が自ら判断し、公正の理念の下で競技を行うのが原則だ。今後は改めて選手はもちろん、関係者すべてがこの事実を真摯に受け止め、競技が行われることが何より大切なのかもしれない。

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