ツアーニュース

P.ミケルソン、誕生日Vならず 全米OP6度目の2位

2013/06/17 09:22
P.ミケルソン、誕生日Vならず 全米OP6度目の2位

 

 フィル・ミケルソン(米)の悲願はまたしても直前で夢破れ、自らの誕生日を優勝で祝うことは出来なかった。

 今季メジャー第2戦、第113回全米オープンは現地時間16日、ペンシルベニア州のメリオンGCを舞台に最終ラウンドの競技を行い、ジャスティン・ローズ(英/通算1オーバー)が1970年のトニー・ジャクリン(英)以来、実に43年ぶりのイングランド勢チャンピオンに輝き幕を閉じた。

 しかし勝ったローズと同じ、いやそれ以上の存在感を見せつけたのがミケルソンだった。序盤の3番パー3でティーショットを左のラフに外し、アプローチも寄せきれず3パットでダブルボギーを叩く波乱の滑り出し。直後の4番でバーディを奪い返したものの、5番で早くもこの日2つ目のダブルボギーを叩く大誤算。これでミケルソン優勝の芽はなくなったかに思われた。

 だが3つスコアを落として折り返した10番。ワンオン可能なパー4でティーショットを右のラフにつかまりながら、第2打を絶妙のコントロールで直接カップに沈める起死回生のイーグル奪取に成功。これで息を吹き返したミケルソンに再びチャンスが巡ってきた。

 誤算だったのは激しい雨に見舞われた13番パー3。115ヤードしかないそのホールでティーショットを大きくグリーンオーバーさせ深いラフに打ち込むと、アプローチも寄せきれずにボギー。その後はピンチの連続で15番でボギー、果敢にチップインバーディを狙った18番もパーをセーブ出来ず4オーバー74を叩き、通算3オーバーはジェイソン・デイ(豪)と並んで2位タイに終わった。

 ミケルソンにとってはこれが全米オープン史上最多の通算6回目の2位(タイを含む)。本命のタイガー・ウッズ(米)が精彩を欠く中、永遠のライバルは最後まで優勝争いに踏みとどまったがあと一歩届かずローズに勝ちを譲った。

 大会前日には娘の卒業式に出席するためプライベートジェットで自宅のあるカリフォルニアに戻り、再び東海岸へトンボ返りしてティーグランドに立った良き父ミケルソン。自らの誕生日でもあり、父の日でもある16日に優勝出来れば言うことはなかったのだが…。それでも彼は今後も勝利の扉をノックし続けるつもりだ。

関連記事

  1. my caddie
  2. ツアーニュース
  3. P.ミケルソン、誕生日Vならず 全米OP6度目の2位
×