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J.ローズ、メジャー初制覇&英国勢43年ぶり全米V 松山10位タイ

2013/06/17 10:12
J.ローズ、メジャー初制覇&英国勢43年ぶり全米V 松山10位タイ
全米オープン最終日。5位タイからスタートしたJ.ローズが通算1オーバーで逆転優勝を飾った。ローズはメジャー挑戦37度目にして初制覇。(写真提供:AP/アフロ)

 

 タップインパーを決めた後、ジャスティン・ローズ(英)は大きく息を吐くと天を仰ぎウイニングボールに口づけをした。英国勢43年ぶりの快挙は5位タイからの逆転Vだった。

 最終日が父の日と重なった今季メジャー第2戦、第113回全米オープン。ペンシルベニア州のメリオンGCを舞台に現地時間16日、最終ラウンドの競技を行い、5位タイからスタートしたローズが5バーディ、5ボギーのイーブンパー70にスコアをまとめ通算1オーバーで逆転優勝を飾った。

 優勝候補が次々とスコアを落としていく。完全Vを視野に入れ単独首位からスタートしたフィル・ミケルソン(米)は序盤で2つのダブルボギーを叩き、悲願のメジャー初Vを目指したルーク・ドナルド(英)も3番から6番の4ホールで5つもスコアを落としてしまった。これがメジャーの重圧なのか…。そんな中、ローズはバックナインでフェアウェイを1つも外さない安定したゴルフを披露してパープレーを貫き、メジャー挑戦37度目にして初制覇を達成した。

 最終18番でミケルソンがグリーン手前からのアプローチを直接カップに沈めバーディを奪っていれば通算1オーバーで2人が並びプレーオフにもつれ込むところ。しかしミケルソンのショットはピンを大きくオーバー。返しも入らずそのホールをボギーとして先に通算3オーバーでホールアウトしていたジェイソン・デイ(豪)と並び、自身6度目の2位(タイ)に終わった。

 奇しくもこの日はミケルソン43歳の誕生日。そしてローズにとっては43年前(1970年)にトニー・ジャクリン(英)が栄冠に輝いて以来の英国勢チャンピオンに輝いたことになる。15年前、17歳でプロ転向した後、20試合以上連続で予選落ちを喫するなど苦しい時期を経てどん底から這い上がった男が遂に頂点に立った瞬間。それを祝福するかのように雨上がりの澄んだ空から顔をのぞかせた太陽がローズにスポットライトを浴びせかけた。

 一方、この日圧巻のプレーを見せたのが全米オープン初出場の松山英樹。4位タイ(通算5オーバー)に入ったジェイソン・ダフナー(米)とともにこの日のベストスコア3アンダー67(6バーディ、3ボギー)を叩き出し、通算7オーバーで10位タイに食い込んだ。これで来年の出場権も確保。プロ転向以来、すでに国内男子ツアーで2勝を挙げている大型ルーキーがまたしても快挙を成し遂げ「自信になりました」と笑顔を見せた。

 その他上位陣は、ダフナーと並ぶ通算5オーバー4位タイにアーニー・エルス(南ア)、ハンター・メイハン(米)、ビリー・ホースヘル(米)が入り、ドナルドとスティーブ・ストリッカー(米)は通算6オーバー8位タイに終わった。

 また左ひじ痛のタイガー・ウッズ(米)は3バーディ、4ボギー、1トリプルボギーの4オーバー74とサンデーチャージならず通算13オーバー32位タイで終戦。ローリー・マキロイ(北アイルランド)は通算14オーバー41位タイ、マスターズに続くメジャー連勝を狙ったアダム・スコット(豪)は通算15オーバー45位タイに沈んでいる。

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