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桃子16位タイ、メジャーの舞台で久々好発進! 藍は79位タイ

2010/07/30 08:00
桃子16位タイ、メジャーの舞台で久々好発進! 藍は79位タイ
全英女子オープン初日で79位タイと大きく出遅れた藍。自身初のメジャー制覇は厳しい状況となっている。 (写真提供:AP Images)

 

 2007年の日本賞金女王、上田桃子がメジャーの大舞台で久々に好スタートを切った。

 今季の海外女子メジャー最終戦、全英リコー女子オープン(英国、ロイヤル・バークデイルGC)が現地時間29日に開幕。雨と風、目まぐるしく変わる天候、そして何より季節が逆転してしまったかのような寒さに見舞われた大会初日の第1ラウンド。上田は1イーグル、4バーディ、4ボギー、1ダブルボギーと出入りの激しいゴルフながらイーブンパー72にスコアをまとめ、トップと4打差の16位タイと好位置につけた。

 この日の上田は前半2番でボギー、3番でダブルボギーを叩きながら6番パー5でイーグル奪取に成功する。直後の7番から3連続ボギーを叩き大きく後退するも、バックナインに入ると別人のようなプレーを披露。10番、15番でバーディを奪い波に乗ると、17番、18番のパー5ではともに2オンに成功。惜しくもイーグルはならなかったが、上がり2ホールを連続バーディで締めくくり、日本勢最高位で第1ラウンドのプレーを終えた。

「17番、18番はセカンドショットが完璧だっただけに、どちらかでイーグルが欲しかったですね。でも次につながるプレーができました。(イーグルは)明日獲り返します!」とラウンド後の上田。今季は米女子ツアーのメジャー大会で2度予選落ちを喫しているが、メジャー最終戦となる今大会では初日のスタートダッシュを生かしたいところだ。

 一方、自身初のメジャー制覇を狙う宮里藍はショット、パットともに噛み合ず、苦しい滑り出しとなってしまった。序盤からバーディが奪えぬままボギーを積み重ね、17番パー5でようやく2オンに成功しバーディを奪うも、この日バーディは1つだけ。4オーバー76の79位タイと大きく出遅れた。それでも「天候次第ですが、まだまだ挽回できるはず」と前を向いた宮里(藍)。6月のショップライトLPGAクラシックで今季4勝目を飾ってから、初日に出遅れるケースが目立っており、特にメジャーでは気合いが空回りする場面も。「今日の課題をどこまで修正できるか」が勝負と語る宮里(藍)の明日以降のチャージに期待したい。

 その他日本勢では、横峯さくらが2オーバー74で44位タイにつけたが、前週エビアン・マスターズでトップ10入りを果たした宮里美香が有村智恵と並び5オーバー77の90位タイと低迷。また、飯島茜と北田瑠衣も8オーバー80の127位タイと下位からのスタートを余儀なくされた。

 上位は最終ホールをともにイーグルで締めくくったヤニ・ツェン(台)とキャサリン・ハル(豪)の2人が4アンダー68で首位の座を分け合った。1打差の3位タイに今季好調のエイミー・ヤン(韓)、ブリタニー・リンシコム(米)ら4人が続き、ミッシェル・ウィー(米)とキム・インキョン(韓)が2アンダー70で7位タイ。前週優勝して世界ランキング1位に返り咲いた申智愛(韓)は1アンダー71で回り、ジュリー・インクスター(米)らと並び9位タイにつけている。

 首位タイのツェンは「(今季メジャー初戦の)クラフト・ナビスコ選手権で勝ってからあまり良いプレーができていなかったけど、今日は手応えを感じた。リンクスコースは2度目だけど大好きになった。頭を使った賢いプレーが要求されるので集中してゴルフができる」と、全英特有の難コンディションの中でも今季メジャー2勝目に意欲を見せた。

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