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松山、痛恨の1打罰も11位タイ 片山25位タイ浮上!

2013/07/21 05:14
松山、痛恨の1打罰も11位タイ 片山25位タイ浮上!
ペナルティもあってスコアを1つ落とした松山だが、前日より9ランクアップの11位タイで3日目を終えた。(写真提供:AP/アフロ)

 

 中盤の3連続バーディで一時トップに肉薄した松山英樹だったが、終盤スロープレーによるペナルティを科され、首位に6打差の11位タイで最終日を迎えることになった。

 第142回 全英オープンは現地時間20日、スコットランドのミュアフィールドを舞台に第3ラウンドの競技を終了。この日20位タイからスタートした松山は粘り強いプレーでスコアカード通りのプレーを続けると、9番パー5のバーディを皮切りに3連続バーディを奪ってリーダーボードを急浮上。4位タイまで順位を上げたが13番、14番で連続ボギーを叩いてペースを乱すと、進行が遅いと見なされ競技委員がストップウォッチを持って1打ごとの所要時間を計測する事態に見舞われた。

 その結果、15番のグリーン上でパットに1分12秒、17番のアプローチに2分12秒を要したとされ、パーでホールアウトした17番に1打罰が科されボギーに。結局最終ホールもパーをセーブすることが出来ず、3バーディ、4ボギーの1オーバー72で第3ラウンドのプレーを終了。通算3オーバーとなり、悲願のメジャー初制覇を目指す単独首位のリー・ウェストウッド(英)に6打差の11位タイにとどまった。

 ルールの総本山R&Aのデビッド・リックマン氏によると、今大会のようにツーサムでプレーが行われる場合、通常18ホールを3時間41分で回るべきだが、松山の組はその基準を15分オーバーしたのだとか。さらに前の組みとの間も規定より「4分以上離れた」ことがペナルティの根拠になったという。

 これに対して松山の同伴プレーヤー、ジョンソン・ワグナー(米)は「自分もスロープレーは嫌いだけれど、今日の松山に関しては目に余るようなスロープレーはなかった。トラブルに陥ったとき時間が多少かかるのは誰だって同じこと。ラウンド後、同じプレーヤーとしてR&Aに抗議したけれど受け入れられなかった。これは悲劇だ。R&Aは間違った判断を下した」とコメント。あくまでも松山に同情的だったが、決定は覆らなかった。

 ちなみに、メジャー初戦のマスターズでは、アジア予選で松山を破って最年少出場したグアン・ティンラン(中)がスロープレーによる罰則を科されており、メジャーでアジア系のプレーヤーがペナルティを受けたのは今年2度目。

 とはいえ松山は全米オープン最終日にベストスコアをマークしトップ10(10位タイ)に食い込んだ実績を持っている。最終日、11位タイからどこまで上位に食い込めるか? 雪辱を期す大器のチャージに期待したい。

 そしてもう1人の日本勢、片山晋呉はこの日風が穏やかでグリーンがやわらかい好コンディションの中、第1組でスタート。そのアドバンテージを活かし切り4バーディ、2ボギーの2アンダー69をマーク。カットラインぎりぎりの70位タイから一気に25位タイ(通算6オーバー)に順位を上げ、こちらも最終日が楽しみになってきた。

 尚、藤田寛之、谷口徹、久保谷健一、丸山大輔、井上信、小平智はすでに予選で姿を消している。

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