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P.ミケルソン大逆転で悲願の全英初V! 松山堂々の6位タイ

2013/07/22 03:09
P.ミケルソン大逆転で悲願の全英初V! 松山堂々の6位タイ
43歳P.ミケルソンが全英初制覇を達成。悲願のクラレットジャグを手にした。(写真提供:AP/アフロ)

 

 フィル・ミケルソン(米)が難しい上がり6ホールで4バーディを奪う猛攻で5打差を大逆転。遂にクラレットジャグ(全英の優勝トロフィ)を手中に収めた。

 現地時間21日に行われた第142回 全英オープン(スコットランド、ミュアフィールド)最終ラウンド。タイガー・ウッズ(米)のメジャー通算15勝目の夢を打ち砕き、リー・ウェストウッド(英)のメジャー初Vを阻んだのは、彼らと一時代を築いてきた天才レフティ、ミケルソンだった。

 この日首位のウェストウッドと5打差の9位タイからスタートしたミケルソンは、好調なショットにパットが噛み合い前半を2アンダーで折り返すと、10番でボギーを叩いたものの、13番のバーディでスコアを通算イーブンパーに戻してから“ミケルソンショー”が幕を開ける。14番のバーディに続き17番、18番の上がり2ホールも連続バーディで締めくくって5アンダー66でひと足先にホールアウトし、勝利を確信したガッツポーズを見せた。

 結局後続はミケルソンに追いつくことが出来ず、通算3アンダーは単独2位に入ったヘンリック・ステンソン(スウェーデン)に3打差。43歳になったレフティが今大会初、メジャー通算5勝目を達成した。

「大きな達成感に包まれている。リンクスでのゴルフは決して得意ではなかったけれど、難しいコースで今日は人生のベストゴルフをして勝つことが出来た。本当に晴れ晴れとした気持ちだ。13番以降の難しい6ホールはスイッチが入ったというか、パットのフィーリングがピタリと合った。メジャーの舞台でこんなゴルフが出来るとは…自分でも信じられない」と感無量の表情を浮かべた。

 前週は前哨戦のアバディーン・アセット・マネジメント・スコティッシュ・オープンをプレーオフで制し勝利の美酒に酔ったが、スコティッシュ・オープンで勝った選手は全英に勝てないというジンクスがあり、素直に喜ぶわけにはいかなかった。だがそんなジンクスさえ吹き飛ばすようなサンデーバック9の猛チャージ。これでグランドスラムまであと1つ。今年惜敗を喫した全米オープンに勝てば晴れて4大メジャー制覇の夢が叶う。40代になって益々意気盛んなミケルソンの活躍はアラフォー世代の大きな励みになるはずだ。

 一方、単独首位からスタートし、メジャー挑戦62戦目にして初優勝を狙ったウェストウッドは1バーディ、5ボギーの4オーバー75を叩き通算1オーバーでフィニッシュ。アダム・スコット(豪)、イアン・ポルター(英)と並び3位タイにとどまった。ちなみに、マスターズチャンピオンのスコットは途中3連続バーディで単独トップに立ったが、昨年同様終盤に4連続ボギーを叩いてタイトルを逃している。

 また、5年ぶりのメジャー制覇が期待されたタイガーは、パットが全く決まらずスタートホールからボギーを叩いて3オーバー74止まり。通算2オーバー6位タイで終戦。同じ6位タイにはこの日2バーディ、1ボギーの1アンダー70にスコアをまとめた松山英樹が食い込み、メジャーでも十分通用することを証明した。

 11年前、大会初Vを飾った思い出のミュアフィールドで連覇を目指したアーニー・エルス(南ア)は通算8オーバー26位タイ。予選ラウンドを単独トップで通過した49歳のミゲール・A・ヒメネス(スペイン)は通算5オーバー13位タイに終わっている。

 松山以外の日本勢は片山晋呉が通算10オーバー44位タイ。藤田寛之、谷口徹、久保谷健一、丸山大輔、井上信、小平智の面々は予選落ちを喫している。


【ゴルフネットワーク 全英オープン緊急追加放送】
3日目 7月27日(土)午前8:30〜11:30
最終日 7月28日(日)午前8:30〜11:30

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