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Y.ツェン完全V王手! 桃子耐えて5位タイ! 藍は29位タイ

2010/08/01 06:08
Y.ツェン完全V王手! 桃子耐えて5位タイ! 藍は29位タイ
我慢が実って5位タイに食い込んだ上田桃子は思わず笑顔。首位のY.ツェンとは大差だが、好調なショットを引っさげて最終日に挑む(写真提供:AP Images)

 

 世界ランク5位のヤニ・ツェン(台)が3つ目のメジャー勝利に王手をかける中、上田桃子が粘り強いプレーで上位をキープした。

 今季の海外女子メジャー最終戦、全英リコー女子オープン(英国、ロイヤル・バークデイルGC)は現地時間31日、第3ラウンドを行ない、前日8位タイに浮上した上田が4バーディ、2ボギーの内容で2日連続となる2アンダー70をマーク。通算4アンダーは首位を独走するツェンと8打差ながら、5位タイの好位置をキープした。

 開口一番「耐えた」と自らのラウンドを評価した上田。出だしの1番で幸先の良いバーディを奪うものの、そこからスコアカード通りのプレーが続き、中盤以降2つのボギーを叩いて後退するかに見えた。しかし14番から偶数ホールで3バーディ。最終18番ではイーグル逃しのバーディを奪い「気持ち良く上がれた」と明日への手応えを感じた様子だった。今季はひざのケガなどもあり、結果を出せずに苦しんだが、ようやく本来の調子を取り戻した上田。本人が「好調」と言ってはばからないショットにパットが噛み合えば、最終ラウンドも期待出来そうだ。

 また宮里藍は3連続を含む6つのバーディを奪いながら、ボギー5つ、ダブルボギー1つを叩き、1オーバー73止まりで通算3オーバーは29位タイに足踏みしている。この日の宮里は3番でリンクス特有のポットバンカーから上手く脱出しながら3パットのダブルボギー、続く4番でも再び3パットのボギーと序盤でつまずいた。それでも気持ちを切らすことなく6番から3連続バーディを奪ったのはさすが。最終18番もバーディでしめくくり「ジェットコースターのような(浮き沈みの激しい)1日だった。でも良いカムバックだったし、全体的に良いラウンドだった」とサバサバした表情を見せた。

 その他の日本勢は有村智恵が2アンダー70で回り、通算1アンダー、14位につけ、残り18ホールで来年の大会出場権を目指す。横峯さくらはスコアを3つ落とし、通算4オーバー、37位タイに後退している。

 上位は最終ホールをイーグルで締めくくり3日連続68の好スコアをマークしたツェンが通算12アンダーで単独トップ。2位のキャサリン・ハル(豪)に4打差をつけ、初日から首位を独走しての完全V目前ながら「最終的には15番、17番、18番のパー5が鍵になる。あそこで皆スコアを伸ばすチャンスがあるから、最後まで油断は出来ない」と気を引き締めた。もし優勝すればLPGA選手権、クラフト・ナビスコ選手権に続きメジャー3勝目をゲットすることになる。

 さらに通算6アンダー、3位にキム・インキョン(韓)、通算5アンダー、単独4位にブリタニー・リンシコム(米)。上田と同じ5位タイにクリスティ・カー(米)、スーザン・ピーターセン(ノルウェー)らがつけている。第3ラウンドで7アンダー65と爆発したモーガン・プレッセル(米)が通算3アンダーで前日の49位タイから10位タイにジャンプアップした。

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