H.ステンソン逆転Vでフェデックスランク首位浮上！

　ヘンリック・ステンソン（スウェーデン）が実力者たちを相手に鮮やかな逆転劇を演じた。

　米男子ツアーのフェデックスカッププレーオフシリーズ第2戦 ドイツ銀行選手権（マサチューセッツ州TPCボストン）は現地時間2日、最終ラウンドの競技を行った。首位のセルヒオ・ガルシア（スペイン）と2打差の単独2位からスタートしたステンソンが、6バーディ、1ボギーの5アンダー66をマーク。スコアを5つ伸ばし、通算22アンダーで今季初勝利を飾った。

　不安定なティーショットに加え、前日まで好調だったパットが入らず苦戦を強いられたガルシアを尻目に、ステンソンがステディなゴルフを披露。出だしの2番でボギーが先行したものの、4番をバーディとして早くも同組のガルシアに並びかけると、ともにバーディとした5番以降は明暗がくっきりと分かれた。

　7番、9番の2ボギーで通算16アンダーにスコアを落としてフロントナインを終えたガルシアに対し、ステンソンは6番、8番でもバーディを奪い、通算20アンダーでハーフターン。ガルシアを一気に逆転すると、後半も2バーディを重ね通算22アンダーで見事に逆転Vを飾った。

　今季は欧米どちらのツアーでも優勝こそしていないステンソンだが、全英オープン単独2位、WGC-ブリヂストン招待2位タイ、全米プロゴルフ選手権単独3位と、シーズン終盤のビッグイベントで実力を遺憾なく発揮しており、今大会の勝利でフェデックスカップポイントランキングでも、通算4アンダー65位タイに終わったタイガー・ウッズ（米）を抜いて、同ランキング1位へ浮上。シリーズ王者が得られる1,000万ドル（約10億円）のボーナス獲得に向けて、第3戦のBMW選手権（12〜15日／イリノイ州コンウェイ・ファームズGC）、最終戦となるツアー選手権（19〜22日／ジョージア州イースト・レイクGC）に意欲を燃やしている。

　上位は、通算20アンダーでフィニッシュしたベテランのスティーブ・ストリッカー（米）が単独2位に入り、ステンソン＆ガルシアと同じ最終組でプレーしたグラハム・デラート（カナダ）が通算18アンダー単独3位。ガルシアはマット・クーチャー（米）、ジョーダン・スピース（米）、ケビン・スタドラー（米）とともに通算17アンダー4位タイで終戦した。

　また、全米オープンチャンピオンのジャスティン・ローズ（英）、キーガン・ブラッドリー（米）らが通算13アンダー16位タイに入り、アーニー・エルス（南ア）が通算12アンダー20位タイ。全英オープン覇者のフィル・ミケルソン（米）は通算8アンダー41位タイ、ディフェンディング・チャンピオンのローリー・マキロイ（北アイルランド）が通算7アンダー47位タイ、プレーオフシリーズ初戦を制したアダム・スコット（豪）は通算6アンダー53位タイに終わっている。