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ダブル宮里明暗 美香単独トップ発進! 藍は出遅れ85位タイ

2013/09/14 03:07
ダブル宮里明暗 美香単独トップ発進! 藍は出遅れ85位タイ
本大会2度の優勝を誇る宮里藍は2バーディ、6ボギーの4オーバー75と崩れ、85位タイと大きく出遅れた。(写真提供:AP/アフロ)

 

 荒天のため初日の競技がキャンセルとなった米女子ツアー今季メジャー第5戦、エビアン選手権(仏、エビアン・リゾートGC)が現地時間13日、改めて開幕。日本勢36年ぶりのメジャー制覇に向け宮里美香が絶好のスタートを切った。

 前日の雨でグリーンが止まりやすくなったこともあり、戦前の予想に反してバーディ合戦の様相を呈した第1ラウンド。美香は出だしからショット、パットともに好調で、前半(10番スタート)を3バーディ、1ボギーの2アンダー34で折り返すと、後半も着実にスコアを伸ばし4バーディを奪って6アンダー65をマーク。終盤まで首位を並走していたスーザン・ピーターセン(ノルウェー)が最終18番でボギーを叩いたため、単独トップ発進とこれ以上ない滑り出しを見せた。

 前日、日が暮れるまでパットの練習を繰り返した美香にゴルフの神様が微笑んだ。今週はデビュー以来二人三脚で歩んで来た外国人キャディから離れ、石川遼の元エースキャディ、加藤大幸氏を起用し大一番に臨んでいる。すると「言葉の微妙なニュアンスも伝わるしグリーンの微妙な読みなども助けてもらえる」と絶妙のチームワークでチップインあり、ロングパットを沈める場面ありと好調なショットに小技が噛み合った。

 今季はまだベスト10入り2回と昨年守って来たロレックスランキング(女子世界ランキング)トップ10の座から陥落し現在は19位。連覇がかかっていたセーフウェイ・クラシックでは予選落ちは免れたものの44位タイにとどまり不満の残る結果に終わった。だが今週、メジャーという最高の舞台で最高の滑り出しを切り気分は上々。このまま最後まで先頭を突っ走りたい。

 その他の日本勢も健闘。8月初旬の全英リコー女子オープン以来の米ツアー登場となった上原彩子が5バーディ、3ボギーとやや出入りが激しい内容ながら2アンダー69の好スコアをマーク。ステイシー・ルイス(米)、チェ・ナヨン(韓)らと並び10位タイの好位置をゲット。上田桃子も5バーディ、4ボギーの1アンダー70とメジャーの初日にアンダーパーグループの仲間入りを果たし20位タイとまずまずのポジションを確保した。

 ところがメジャー昇格前の本大会で2度優勝を誇る本命・宮里藍はグリーン上で苦戦を強いられボギーが先行する苦しい展開。バックナインに入って11番から手痛い3連続ボギーを叩くなど2バーディ、6ボギーの4オーバー75と崩れ、85位タイとスタートダッシュならず。

 それでもコース改造でパー5からパー4に変わり難易度が上がった最終18番で、第2打をグリーン右サイドに外しながら、カップ手前で一旦止まったかと思われたアプローチが一瞬の間を置いて吸い込まれチップインバーディ。苦しかったラウンドの最後にようやくバンザイポーズと会心の笑みが飛び出した。

 首位の美香とは10打差と大きく出遅れたものの、最終ホールのチップインバーディを明日以降に繋げてもらいたいものだ。

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