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美香、36年ぶり快挙に王手! 藍は急浮上、日本勢4人予選突破

2013/09/15 02:35
美香、36年ぶり快挙に王手! 藍は急浮上、日本勢4人予選突破
宮里美香がこの日2つスコアを伸ばし単独首位をキープ。日本勢として36年ぶりのメジャー制覇に王手をかけた。(写真提供:AP/アフロ)

 

 宮里美香が日本勢36年ぶりのメジャー制覇に王手をかけた。

 荒天のため初日の競技がキャンセルとなり54ホールに短縮された米女子ツアー今季メジャー第5戦、エビアン選手権(仏、エビアン・リゾートGC)は現地時間14日、第2ラウンドの競技を行い、前日単独トップに立った美香が4バーディ、2ボギーの2アンダー69にスコアをまとめ通算8アンダーで単独首位の座をキープ。1977年の樋口久子(全米女子プロゴルフ選手権=現ウェグマンズLPGA選手権覇者)以来日本勢が遠ざかっていた悲願のメジャー獲りが、いよいよ現実味を帯びてきた。

 面白いようにバーディが決まった前日に比べると美香のこの日は苦しいラウンドだった。出だしの1番、2番で「ヤーデージを間違え」連続ボギー発進。だがそこで気持ちを切り替え「スコアを気にせずベストを尽くそう」と自らのゴルフに徹すると6番、7番で連続バーディが来て「ナイスカムバック」。

 一時トップに並ばれる場面もあったが最終18番のセカンドショットをユーティリティの3番でピンそばにピタリと寄せ「グリーンに乗せればいいと思ったショットがオーケーバーディの距離についてくれた」と満面の笑み。各選手が苦しんだフィニッシングホールで後続を突き放し、2位に並ぶスーザン・ピーターセン(ノルウェー)とアマチュアのリディア・コ(ニュージーランド)に1打差をつけトーナメントリーダーの座をしっかりと守り切った。

 最終日の予報は雨。大会が54ホールに短縮されたため残りはあと18ホール。「メジャーなのに54ホールになったのは残念」と言いながら短期決戦はリードする美香にとっては大きなアドバンテージ。天気次第だがメジャー大会を日本勢が引っ張っているのはファンにとっては願ってもない展開。本人いわく「有名じゃない方のミヤザト(笑)」の下克上なるかに注目だ。

 一方、前日パットに苦しみ85位タイと大きく出遅れた「有名な方のミヤザト」こと宮里藍も復調。10番スタートの前半、前日同様3連続ボギーを叩いてカットライン圏外に去ったかに思われたが、16番パー3でバーディを奪ってから息を吹き返し、ハーフターン直後の1番パー4で第2打が直接カップに飛び込むラッキーイーグル。続く2番、さらに7番もバーディとして1イーグル、4バーディ、3ボギーの3アンダー68の好スコアをマーク。通算1オーバーまでスコアを戻し37位タイで決勝ラウンド進出を決めた。

 さらに今季不調の上田桃子が5バーディ、4ボギーと出入りが激しいながら2日連続1アンダー70で回り、通算2アンダーで前日の20位タイから14位タイに浮上。2つスコアを落とした上原彩子は通算イーブンパーで10位タイから27位タイに後退したが、日本勢は出場4人全員が予選を突破し第5のメジャーで存在感を示している。

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