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美香自滅…36年ぶりメジャーVならず 藍15位タイで終戦

2013/09/16 02:02
美香自滅…36年ぶりメジャーVならず 藍15位タイで終戦
単独首位で最終日を迎えた美香だったが、8オーバー79を叩きメジャー制覇を逃した。(写真提供:AP/アフロ)

 

 宮里美香の日本勢36年ぶりメジャー優勝に期待がかかった最終日、勝利の女神は美香に試練を与えた。

 54ホールに短縮された米女子ツアー今季メジャー第5戦、エビアン選手権(仏、エビアン・リゾートGC)は現地時間15日、最終ラウンドの競技を終了。この日後続に1打差をつけ単独トップからスタートした美香だったが序盤からボギーが先行する苦しい展開に。

 1番、3番、5番で惜しいパットがカップをかすめボギーとすると、スコアを伸ばしたい7番パー5で4打目のアプローチがグリーン手前の傾斜にくわれて逆戻り。5打目でものせることが出来ず6オン2パットの『8』。一気に優勝戦線から脱落すると9番、10番で連続バーディを奪い盛り返したものの16番パー3でティーショットが大きくグリーンをオーバー。2打目でもグリーンをとらえられず痛恨のダブルボギー。さらに最終18番もパーセーブ出来ず8オーバー79の大叩き。通算イーブンパーまでスコアを落とし19位タイに甘んじると思わず悔し涙。

「やっぱりしっかりグリーンにのせることが大事だと思います」と18ホール中半分以下の8ホールしかパーオン出来なかった反省を込めた。しかし敗戦からつかんだものは大きかったはず。この経験を次回に繋げたい。

 一方、第1ラウンドで大きく出遅れ前日に盛り返して37位タイからスタートした宮里藍は難コンディションの最終日に安定感を取り戻し3バーディ、1ボギーの2アンダー69をマーク。通算1アンダーとし日本勢最高の15位タイに浮上して3日間の競技を終了した。

 惜しむらくは3パット6回とグリーン上で苦しんだ第1ラウンド(75)だが、本人はサバサバとした表情で「今日は3日間の中で一番内容が良かったです。欲を言えばもう1つくらい伸ばせていたけれど、トータルでアンダーパーに戻せて良かった。初日はグリーン上で苦戦したけれど、今日はロングパットの距離感が良くて迷いなく打てたのが良かったと思います」と振り返った。藍のメジャー獲りは来シーズンまでお預けだ。

 その他の日本勢は上原彩子と上田桃子が揃って通算1オーバー27位タイでフィニッシュ。最終日はともにオーバーパーのラウンドだったが、メジャー大会で日本勢出場4人全員が決勝ラウンド進出を決めたのは快挙となった。

 尚、優勝は美香とともに最終組を回ったスーザン・ピーターセン(ノルウェー)で通算10アンダー。2打差の単独2位にアマチュアのリディア・コ(ニュージーランド)、4打差の単独3位にレクシー・トンプソン(米)のティーンエージャーコンビが食い込んだ。

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