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チームは劣勢でもタイガーを本気にさせた松山の実力

2013/10/06 10:46
チームは劣勢でもタイガーを本気にさせた松山の実力
1、3番のバーディでタイガーを本気にさせた松山英樹(写真)。敗れはしたが強烈な印象を世界にアピールした。(写真提供:AP/アフロ)

 

 大会3日目にしてタイガー・ウッズ(米)と松山英樹の直接対決が実現。日本の大物ルーキーが世界No.1プレーヤー相手に堂々のゴルフを披露した。

 米国チームとヨーロッパを除くインターナショナルチームが2年に1度、名誉をかけて激突するザ・プレジデンツカップ。今年の舞台、米オハイオ州ミュアフィールド・ビレッジGCはタイガーが過去3連覇を含む5勝を挙げているザ・メモリアル・トーナメントの開催コース。絶対的自信を持って初日のフォーボール(2人のうち良い方のスコアを採用)、2日目のフォーサム(1つのボールを2人が交互に打つ)で期待通り連勝を飾ってきた。

 そして迎えた3日目(現地時間5日)。午前中のフォーボールの最終マッチに登場したタイガー&マット・クーチャー組の前に立ちはだかったのが松山&アダム・スコット(豪)のフレッシュなペアだった。

 直前に告げられたタイガーとの直接対決に松山はやや緊張の面持ちだったが、1番でいきなりセカンドショットを至近距離に寄せ4人の中でただひとりバーディを奪って1アップ。3番でもラフから右のラフから4メートルに寄せてバーディ。序盤3ホールで松山が2アップを奪って優位な展開に持ち込んだかに見えた。

 しかしこの松山の先制パンチがタイガーの闘争本能に火をつけた。4番パー3でピンの根元をさすスーパーショットでバーディ。6番もバーディを奪いハーフを終え両チーム譲らずオールスクエア。10番で再び松山がバーディを決めたものの13番、14番を米チームが連取。15番パー5ではタイガーがあと少しでアルバトロスかと思わせるスーパーショットでイーグルを決め松山組は2ダウンと後がない状況に。だが続く16番パー3で松山のバーディパットが最後の一転がりでカップに吸い込まれ派手なガッツポーズ。結局18番までもつれた接戦は米チームの1アップで勝負ありとなったが、松山の健闘は大いに光った。

 負けはしたがタイガーを本気にさせた松山。奪ったアップはすべて彼のバーディによるもの。プレジデンツカップルーキーが大物ぶりを発揮し、強烈な印象を世界にアピールした。

 午後のフォーサムは再びスコットとのコンビでスティーブ・ストリッカー&ビル・ハース組と対決。奇数ホールでティーショットを受け持つスコットが珍しく精度を欠く中、松山も必死のプレーを続けているが10番を終え2ダウンと劣勢に立たされている。ちなみに降雨による中断の影響でマッチは11番の2打目を松山が打ち終えたところで日没サスペンデッドとなった。

 3日目のマッチはまだ4試合の決着がついていないが、現時点では米国チームが11.5ポイントで、6.5ポイントのインターナショナルチームを大きく引き離している。

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